人参除草&かまきり君

人参除草をしました。写真は、冬ごしの人参です。今年は厚まきして、3回に分けて除草してみます。①1cm ②3cm ③8~10cm の3回

今回は二つの畑で人参を育てています。ひとつめの畑Aは、年内どりの人参。比較的、熟畑(こえた畑)のため無肥料で播種。播種前にQホーという除草の道具で一回除草して蒔きました。発芽はうまくいき、人参が優先する環境になったため、Qホーで表面除草を一度して、間引き時に拾い取りするだけで除草完了。たまに生えている草も、人参が優先しているため、するーっと抜ける。抜いて根を確認すると地上部に比べてすごく貧弱。人参が確実に抑えているのが見て取れました。

もうひとつの畑Bは、鶏糞とぼかしを全層にまき耕うん。一ヶ月以上あけてから播種しました。播種溝には、粉上の炭をまきました。この畑が写真の畑。年内から冬越しさせる人参です。播種前にQホー除草をするのは同じ。人参がそろって発芽した後、さらに細かな草、特にはきだめ菊が生えてきたのでQホーで一度除草。さらに表層に籾殻をまきまき草対策。しかし、除草しきれななかった株もとのはきだめ菊が人参と競合するように生えてきて、はきだめ菊を抜いてみてもがっちり根が張っていて抜けにくい模様。ほっておくとはきだめ菊が優先してしまうことは確実。そこで普段は、2回間引きのところを3回にして、一度目の間引き時に株もとの除草もしました。

A畑が人参がいとも簡単に優先しているのに、B畑は、手をかしてやるも人参が負けそうになる。もちろん、さらに手を貸し除草をして、今は、人参が完全に優先していますが。この違いは、おそらく、施肥。

石綿さんがきてれた時に、見てもらったのですが、はきだめ菊は、無機態の窒素があるところを好んではえてくるということ。また、表層より奥から生えてきている様子から、施肥した肥料に感応して生えているのであろうということ。

ちょっとした管理の違いでもその後の労力に違いがでる。来年はこれを受けて工夫をしていきたいと思います。

人参間引きをするファミリーのかずこちゃん。

場面は変わって、パプリカのハウスにて。誘引をしていたら、蟷螂がアマガエルを捕まえていた。僕は、蟷螂がアマガエルを食べるところを始めてみました。誘引をしながらちょくちょく見にいったのですが、内臓をしっかり食べた後、足や皮まできれいに食べてしまいました。どちらも害虫の天敵なので、どっちが欠けても惜しいのですが、これも自然の摂理。だまって観察しました。

内臓を食べ終えて皮を食べているところ

畑や田んぼでは、ダイナミックで面白い世界が展開されているなーと思った今日この頃。


お待ちかねの新米です!

ファミリーの本宅、目の前の田んぼはすっかり黄金色に色づいて、美しい光景でした・・・が、つい数日前、稲刈りをしました。今年はじめての稲刈りで、ぴかぴかの新米がファミリーの食卓に登場しました。

というわけで、まもなく新米の販売を開始します!まずは今年から導入した新品種「ヒカリ新世紀」で、食味などはコシヒカリと同等の「ヒカリ」です。もうしばらくお待ちください。

コンバインを駆る淳二マン。後ろに見えるのはファミリーの本宅です


採種試験圃場つくりました

10日に自然農法センターの石綿さんがきてくださいました。今回は、自然農法センターと木の花で行う採種試験の説明と予定の圃場などを見てもらいました。

今年は、大根、白菜、きゃべつの採種試験をします。

大根は、自然農法センター育成のF1宮重・・・・・これは種取のできるF1です。それと、去年、自然農法センターから頂き、木の花で自家採種した上記のF1、そして、大仁農場で育種した宮重の固定種の3品種の栽培比較試験

そして、F1品種および自家採種品種の2年目の採種試験をしていきます

今日は、まず、試験用の大根の播種をしました

120センチ間隔で線を引きその上を歩いて、線を引き、その上を走り、管理機で畝立てしました。

大根の種をまいているところ 三角ホーで溝をつけ、その溝底に30センチ間隔で種をまいていきます

種をまきおえたら、播種機(ごんべえ)の溝きりをはずし、覆土とてん圧をするために、走ります

木の花では、今まで、穀物や豆類、雑穀、一部の野菜類などの自家採種をしてきましたが、今後は、様々な野菜、今回はアブラナ科品種育成や採種に関する技術情報の集積を、自然農法センター石綿さんの協力をえて、進めていきたいと思っています

有機農業や自然農法を進めていく上で、かならず行き着く種の問題です。オーガニックな種の採種や生産をしているところは個人や一部の団体を除いてまだまだ少ないのが現状です。これを機に、より真剣にオーガニックな種の採取に取り組んでいきたいと思っています。


田んぼ隊、グラビアデビュー!?

ファミリーの地元である富士宮市が発行している広報誌「広報ふじのみや」の9月号の表紙を、田んぼ隊のまりちゃん、ありくん、じゅんじマンが飾りました!ちょうど、ファミリーの本宅前の田んぼでヒエ取りをしていた3人のところに、市役所の担当の方が「写真を撮らせてください!」と言って来られました。「外で仕事をしている人を撮影したい」と街中を探していたところ、ちょうどお盆で人影がなく、困っていたところでファミリーの前を通りかかられたそうです。みんな、いい笑顔で写っています。


愛ちゃんの誕生日

ファミリーではお食事の調理をする人たちを「食当さん」と呼んでいますが、そのリーダーである愛ちゃんは、今日、55歳のお誕生日でした。

お誕生日には、誰でも夕食に好きなメニューを注文することができます。でも今年の愛ちゃんは、好きな食べ物の代わりに「一日中、畑で草取りをしたい」とリクエストしました。

今はほとんどの時間を厨房や本宅で過ごす愛ちゃんも、かつてはみんなと一緒に農作業に出ていました。特に草取りは名人で、誰よりも早く、丁寧な作業が自慢でした。本宅近くのこんにゃく畑で久しぶりの作業を満喫している愛ちゃんの写真を撮りに、畑に出かけてみました。

青空の下、愛ちゃんはひとりで楽しそうに草取りをしていました。撮影をしながら、「草取りをしながら、何か考えてた?」と聞いてみたら、「無心になろうと思ってたんだけど、ずっとみんなのことを考えてた」と愛ちゃんは言いました。「ひとりひとりの顔を思い浮かべながら、みんなが幸せになるといいなあ、って」

自然の中に身を置いてみて、本当にありがたいなあ、と身にしみて感じることができて、最高に幸せ、と愛ちゃんは涙ぐんで言いました。そんな愛ちゃんの大きな幸せが、この記事を見たみんなにも伝わるでしょうか。

こんにゃく畑で草取りをする愛ちゃん

ウェルカムコンサートで流行中(?)の「幸せの種をふりまこう」のポーズ