少し前の話です。
夕食を食べながらニュースを観ていた7歳のゆうとうが、突然言いました。
「あぁん、あべちゃんなんかが大統領だからダメなんだよ~。」
ニュースに一瞬出てきた安倍総理大臣を見て、だから平和にならないんだよ、もしも平和にしたかったらまず自分の国をきれいにすればいいんだよ、と、ゆうとう。誰もゆうとうにそんな話をしていないのに、どうしてそう思ったのかを聞いてみると、「わかんないけど、ニュース見てたらなんかそう思った」のだそうです。
「あべちゃんは、他の国の大統領とかとばっかり仲良くしようとして、その国の人たちと仲良くしようとしてないの。だからダメなの。」
ゆうとうはわんぱくで、ケンカはするわ言うことは聞かないわご飯の間も走り回るわで大人からしょっちゅう怒られてます。食いしん坊で、テレビのグルメ番組にラーメンが出てくれば「うまそう!」「食べたい~!」と大騒ぎ。が、ステーキが出てきたり、魚が釣られる場面になると急に表情が曇ります。
「ああいうの、食べたがる人がいるからダメなんだよ。かわいそうだよ。」
木の花では菜食をしていて、そこには深い意味がありますが、給食などで肉や魚を食べるかどうかはそれぞれの子どもたちに任されています。ゆうとうは菜食の理屈は知らないけれど、釣った魚を食べようとするテレビのリポーターに向かって、「お願い、お願い、そこで“まずい”って言って」と懇願していました。「だって、そこで“おいしい”って言ったら他の人も食べちゃうから。“まずい”って言ったら誰も食べようと思わないでしょ。」
そんなゆうとうが描いたのが、この絵。
タイトルは『平和な地球』。
虹色のカブトムシや地球をきれいにするやさしいドラゴンがいて、みんなに「なかよくね」と言っているおじさんは、いさどんだそうです。
先日、ある映像作家の方より、木の花の子どもたちに平和をテーマにした絵を描いてほしいとの依頼があり、子どもたちが絵を描きました。上の絵は、その中の一つです。
これは、10歳のみこの絵。タイトルは『ひとつの心・ひとつの平和』。
「ヘンになっちゃった~~」と照れながら絵を見せてくれたみこ。
「真ん中にいるのはね、いさどんだよ。」
地球が本当に平和になると、神様と人間が一緒に暮らせるんだそうです。
四ツ葉のクローバーに向かって、みんなが手を伸ばしています。青い三角の手は、ペンギンです。^^
きよらしい、のびのびした絵!
真ん中にある木には、太陽の世界のお菓子の、きらきらの光が500パーセント入った虹色の金平糖がなるんだそうです。
ひみこは言います。
「ひとつずつの国を平和にしようとしても、平和にならないんだよ。
みんながひとつの平和を作らないとならないんだよ。」
――― 『世界のみんなのいのちをひとつにしたら』より
次世代を担う魂たちが、着々と育っています。
地球の未来は明るい!!