本日、渋谷にて木の花ファミリーの映画『確固たる居場所』が上映されます!
*イベントの詳細はこちらをどうぞ!
ただ今全国各地で上映され、さまざまな反響を呼んでいる本作品。
先日は、神戸東洋日本語学院にて、日本語を学ぶ留学生たちの教材として上映されました。
「現代の日本にこんな暮しがあるなんて驚いた」
「教科書の中にしかないと思っていた理想社会が現実にあった」
等々の感想をいただく中、カナダ人の男性より、以下のような感想と、質問をいただきました。
(他の留学生の方の感想はこちらにて公開しています。)
「木の花ファミリーの生き方を見て、やはり世の中での生き方はひとつではないと思いました。生き方が見つからない人はうつ病になってしまいます。が、ここは社会の中でいい役割をしているのではないかと思いました。
現代、人は我がままになりがちかもしれません。それは生活がどんどん便利になってきたからかもしれません。そこに行って、初めて本音で他人のために行動する人もいると思います。きっとそれを知ることは幸せにつながると思います。しかし、質問があります。
そこで生きている人たちは、そんな場所が要るのは社会が悪いためですか?
そうだとすれば、社会を変えるべきですか?」
そこで、メンバーたちに聞いてみました!
ひろっち(建築チーム)
僕がここに来たのは、社会にたくさんの問題を見出して、これではいけない、と思ったから。だけど、社会は変えようとしても変えられない。自分が変わることで自分の身の周りが変わり、その結果社会も変わっていくのであって、「変える」のではないと思う。社会が変わることを願って、自分が変わることを実践中です。
くわっち(収穫・配送チーム)
社会を変えるべきとは思わないよ。
みんな、幸せになりたいんだと思う。私自身がそうだったけど、何をしたらいいのかが見えないから悪循環を繰り返してるだけで、求めてるものはきっと同じなんだよね。もしも現状の生活をこれじゃあダメだと本当に思ったら、自ずと変化の方向に進む。その時に、ここはそのモデルになれるんだよ。
私の中にも理想があって、それを言葉で言うことはできる。それを言葉だけでなく本当に実現するために、ここで学ばせてもらってるんだと思ってます。
たっちゃん(畑隊)
社会が悪いとは思わないなあ。社会を変えるべきだとも思わない。それは、結果として変わっていくものだから。
今の社会がこれまでの人類の精神性の結果だとしたら、すべての責任は僕たち自身にある。だから、自分たちのできるところから変化させていく。その方が前向きだと思うんだよ。
人間は自然の一部で、自然の法則の中にあるんだよね。そういったものに、より添った状態に変化していくプロセスの中にあるということかな。今は、この変化していくプロセスを楽しんでるよ。
まりちゃん(田んぼ隊)
「社会が悪い」なんて言うと、まるで人ごとみたい。自分がその社会の一部であると思っているからこそ、それを作り出している自分を変えるために、この生き方をしてるんだよ。
この生き方を選んだのは自分の強い意志によるものだけど、それは日々自分の意志ではないものによって生かされているということでもあるんだよね。自分の意志であって自分の意志ではない。・・・わかるかな?
まこっちゃん(田んぼ隊)
社会が悪い・・・うーん、いいとか悪いとか、思わないね。ただ、今はそういう段階にいる、ということ。変えるべきというよりも、変わっていくのが人間の進化の流れ。人間の進化として、社会も変わっていくのかな、と思う。
いさおちゃん(IT担当)
もしかすると、質問をする人の心の中に、社会が悪いとか、変えるべきだという思いがあるんじゃないかな。
僕は全然社会を変えようとは思ってないです。ただ「まずは自分を変えること」というここの理念に共鳴して入って、日々それに取り組んでいます。
なかのん(経理担当)
僕たちは社会の一部。多様性ある社会の中のひとつの形として存在していると思ってます。
社会を変えるべきというよりも、変化は自然に起きるもの。変化するときはするし、しない時はしない。ただこの宇宙の中で共に歩んでいる。それだけだと思います。
まり姉(家庭教師・販促担当)
まず、いいも悪いもないなあと思う。今、悪いことのように見える出来事も、先へ進んで行ったら違って見えてくるかもしれない。逆に、今良いことのように見えることも、先へ進んだらまた違った意味を持ってくるかもしれない。すべては大きな流れの中にあり、一つの物語としてつながっていることを思うと、その部分だけを切り取っていい悪いを判断することはできないなあと思うんです。その中で、一瞬一瞬、目の前の人のことを想いながら何が最善かを判断して行動し、そこから得られた結果を受け取って自分を振り返り、また未来へとつなげていく。その繰り返しだと思います。そしてそれをやり続けた結果が、社会全体の変化へとつながるのではないでしょうか。
ゆかりちゃん(木の花で心の病を克服し、現在長期滞在中)
今私はソーシャルワーカーになるための勉強をしています。その人がより良く生きられるように、その人自身と社会への両面に現場から働きかける仕事ですが、それだけでは枠がせまいとも思っています。質問の言う「社会」が何を意味しているかにもよると思いますが、ソーシャルワーカーとして社会資源を活用していく中で、木の花ファミリーで語られるような広い世界観を持っていることは大切なことだと思っています。
えいこばあちゃん(キッチンスタッフ)
「社会を変える」というと、逆な気がする。ここでやっていることを誰かが見てね、その人が、ああ、いいなあ、自分たちもこういう生き方を取り入れたいなあ、と感じて取り入れてくれたら、その方がありがたいよ。そしてそれが広がっていったらいいよね。
まずは、ここに来て感じてもらえたらいいなと思います。
あいちゃん(キッチンスタッフ)
どちらがいいとか悪いとかを言ったら、相手と自分を分けることになっちゃう。
分けて捉えるよりも、この世界のすべてはメッセージだから、それを受け取っていくということだよね。
のりちゃん(おやつ作り担当)
20年前にこの暮らしを始めた時は、社会をどうこうしようとかそんなこと全然考えてなかったよ。個人的な想いで始めたことじゃないからね。
すべては天の意志のままに、です。
こんなメンバーたちの日常を描いた映画『確固たる居場所』が、今夜渋谷の「カフェ・ド・クリエ渋谷桜丘スクエア店」にて上映されます。3.11の津波の映像を観た後、19:15頃スタート予定です。
飛び入り参加も大歓迎。皆さま、どうぞお越しください。
*イベント詳細はこちらをどうそ!
う〜むゥ、スゴい! サスが! 木の花ファミリー 。 畏れ入りました。
「 社会 が 悪い。」「 世の中が 悪い。」と 言ってみても、な〜んにも 変わらないワケで … 。 気がついたら、自分で・自分たちで トットと 理想だと想う社会を 創ったほうが 速い!よね。 (⌒▽⌒) 平行宇宙 ならぬ 平行社会 を 創っちゃう。
ボクは 21世紀型の[ 空想的社会主義 ]みたいな感じ は どう だろう? と、夢想しています。 あと、あの忘れられた 江戸時代の思想家・安藤 昌益さんの 思想を 平成に 復活させる。
穀民快農 制 源快衆楽 畑田楽久 幸齢者
みよしさん、コメントありがとうございます。
僕らが「自分たちが理想だと思う」社会を作ろうとしているのかと問われたなら、多くのメンバーが「そうは思わないなあ」と答える、かもしれません。
それに、自分が理想だと思った社会に一番ふさわしくないのが実は自分だった、ということもあったりしますね。それは、実践してみて始めて分かることなのだと思っています。