今日は、土壌の化学性改善のために、苦土石灰を撒きました。
苦土石灰とは、天然鉱石のドロマイト(カルシウム・マグネシウムの炭酸塩からなる鉱物)またはドロマイト質石灰岩を焙焼してつくる石灰肥料の事です。
有機JASSでも認定された資材でもあります。
この圃場は、PHが低かったので、苦土石灰による酸性改良をしました。まず、専門機関(上の原農園土壌環境技術研究所の池上さん)に依頼して土壌診断をして、改良が必要ならば、実際の土で緩衝能試験をして、実際に資材を撒いたときに、数字が動くかどうかを試験して、その結果に基いて、施用量をきめていきます。理論上の想定値で改良をしようとしても、実際の土にまいてみると反応が違います。なので、最初から現地の土で試験をすることにより、ずれをなくし、効率的な改良をするためにしています。
pH4.80(KCL) 塩基飽和度33.9% CEC27.30・・・・・・でした。塩基飽和度を苦土石灰施用によりあげて、phを安定させます。
今回の目標値は、ph(KCL)4.8を5.6にあげる改良です。これを緩衝能試験をして、実際にこの数字になるための施用量を割り出すと、1200kg/10aの施用になります。ちなみに、すごい量です。木の花の土は、火山灰からできたクロボク土でCECが25~30と高いです。土には、常に平衡をたもとうとする機能があります。つまり、すこしくらい何かをまいても数値がかわらないのです。それを打ち破って、数値をあげるには、CECの高い土では、かなりの施用量がもとめられます。ただ、一度、改良するとそこで平衡をたもつので、数年は、特に何かを施用しなくても何もしなても数値がうごくことはほとんどありません。
撒いています。前面真っ白になります。
撒き終わり。こんなに畑を真っ白にするのって、結構、恥ずかしいし、笑えます。今日はあつかったー!!
このあと、みんなでシャワーを浴びて、美味しい昼ごはんを食べました。
丁寧に土と苦土石灰を反応させるために、ゆっくりと耕起しています。
別の圃場では、キーゼライトで苦土とカルシウムのバランスを補正しました。キーゼライトは、ちなみに、硫酸マグネシウム。簡単にいったら塩みたいなものか。もちろん天然の鉱石を砕いたものです。
300kg/10a 撒きました。
ごまの間引きと除草をしています
仕事の邪魔をしています(笑)
他の作業に追われて後手に回ってちょっとたいへん
今日は、ここまで!!みんなお疲れ様ー!!実は、見えにくいけど、富士山がバックに綺麗に見えています