木の花ファミリーが開催に全面協力していた教育プログラム、EDE(エコビレッジ・デザイン・エデュケーション)が6月をもって無事に終了しました。EDEは昨年の11月からほぼ毎月1回、全8回のプログラムで開講され、ファミリーからはみちよちゃんが企画・運営の中心メンバーとして活躍しました。いさどんや農業チームもファシリテーターとして参加、その他に滞在中の食事に食材を提供したり、全8回のうちの1回をファミリーの「おひさまハウスひまわり」で開催したりと、その運営に大きく関わりました。
国際的なエコビレッジ組織が開発したEDEは、今回が日本で初めての開催となりましたが、1回目の成功を受けて、有志による第2回の企画がスタートしています。その過程で第1回の講師陣に対してアンケート回答の依頼があり、いさどんもアンケートに回答しました。
その自由記入欄に、いさどんはこんなコメントを書きました。
「わたしたちはこの世界に生きているものとして、常に周りに、最終的には地球全体に影響を及ぼしています。そういった観点から自分が考え行動することが自分に何をもたらしているのか、自分の考えや行動が家族に何をもたらしているのか、自分の考えや行動が社会に何をもたらしているのか、自分の考えや行動がこの国に何をもたらしているのか、自分の考えや行動が人類に何をもたらしているのか、自分の考えや行動が地球に何をもたらしているのか。自分というものにとらわれず、客観的に観ていく必要があると思います。個人の願いを叶えたいという思いだけで行動することが、決して周りに良いことをもたらすということではありません。
生き方は個性的で、多様性の中にあり、その上で、自分の中に湧いてきた思いを自己コントロールできるだけの精神性を持ち、そして自分の器である全体のために、全体の視点に立って行動することが、今後、エコビレッジの中で生きていく人の大切な資質だと思います。こういった共同の精神が日本中、世界中に広がっていくことを願っています。
共に歩んでいきましょう」
つい数年前まで、木の花ファミリーは「エコビレッジ」という言葉の存在すら知りませんでした。けれども、ただひたすら「大切なこと」に忠実に歩んできたファミリーは、精神性を柱としたエコビレッジとして、いつしか世界でも稀な存在として認められるまでになりました。
私たちは常にこの「大切なこと」をともに確認しあいながら日々を歩んでいます。そして、その輪が世界中に広がっていくことを信じています。ひとりひとりが自らの想いと行動でその輪を支えていくこと―いさどんのコメントは、その大切さを伝えています。
EDEにファシリテーターとして参加中のいさどん(右から2人目)
富士山をバックに記念撮影!