6月4日から5日にかけて、韓国の「イエス・サリ共同体」のパク・キホ神父、神戸大学大学院に留学中のチョン・ウニさん、共同体のサポーターをされている方が3名でファミリーを訪問されました。
「イエス・サリ共同体」は韓国のカトリック教会を母体とした団体で、現代の消費社会の中でキリストの精神を生きる道を探求するさまざまな社会活動を行っています。共同体では3年前に「山上の村」というコミュニティを建設、5家族と単身者の計30名ほどが共同生活を送っており、パク神父はその代表をされています。今回はパク神父の来日をコーディネーターとして調整されたチョンさんがファミリーへの訪問を実現してくださいました。
チョンさんとパク神父はファミリーに「山上の村」の写真を見せてくださり、生活の様子を説明してくださいました。村の建設地は2年間をかけて全国を探し回り、ようやく見つけた場所だそうです。標高が高く、もっとも寒いときで気温が氷点下18度まで下がるため、お米の栽培はできないそうですが、有機農業による自給自足を目指し、都市部に農産品の出荷もしています。住人は全員がカトリック信者とのことです。
写真で見せていただいた建物は手作り感のある暖かな雰囲気で、皆で食事をし、ミサで祈り、来客者にウェルカムコンサートをする様子を見せていただいて私たちは「どこかで見たような感じだね」と笑い合いました。初めて見るのに懐かしさを感じるのは、信仰や精神性を軸とした生活という点で共通するからかもしれません。
「イエス・サリ共同体」は主に都市部で行われていた社会活動が出発点になり、その中で共同生活の実践がはじまったため、現在も都市部で社会活動をする人たちと共同生活を営む人たちが同じ精神を表現する両輪となって活動しています。こうした活動のあり方は、私たちにもたいへん参考になるものでした。
実質は一日に満たない短い滞在でしたが、パク神父は熱心にメモを取りながらファミリーの様子を見学し、いさどんのプレゼンテーションに聞き入っていました。
「ぜひ、みなさんで『山上の村』に遊びに来てください」というメッセージを残してパク神父はファミリーを発たれました。いつか本当にそんな機会があったらいいね、とみんなで話していたのですが、ちょうどファミリーのみちよちゃんが5日から9日まで韓国を訪問中で、急遽「イエスサリ共同体」と「山上の村」のことを連絡してみたところ、「村には遠くて行けないが、ソウルにある共同体の事務所には立ち寄ってみる」とのことで、早くも現地で実際のご縁ができることになったのでした。
ファミリーの畑を見学されるパク神父(中央)、通訳のチョンさん(左)、説明するこうちゃん(右)
ウェルカムコンサートで
出発まぎわ、パク神父といさどん(右)のツーショット