今日の和子の1日

和子ちゃんからのブログ投稿、第2弾!

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私は、朝一、渡球ハウスにトマトやメロン、パプリカにいちご、人参、玉ねぎなど、野菜たちのお世話に出かけました。

渡球ハウス
渡球ハウスのトマト

すると、いちご農家さんの伊東さんが自転車でむこうからやってきます。
おはようございます、と元気よく挨拶すると、あんたの顔をみると元気がでてくるよ、といわれて、おどろきました。へぇ〜、私の顔みて元気がでるーって、そんな人いるんだぁ〜、でもそういってもらってとってもうれしかったです。元気がでる響きがだせたら、きっと作物もよくできる、と信じて、ハウスの野菜たちの様子をみながら、日々がはじまりました。

もうそろそろ水をほしがってるなぁ、トマトには誘引が必要だ、まくわ瓜にうどんこ病がでていてどうのりきるかなど、作物のことを考えるとわくわくしてきます。
これから収穫まで、本当に楽しみです。

トマトを見ていると、今のここまででも手がかかっているなぁ、畝を立てて、定植して、みんながわいわい作業する風景が目に浮かびます。トマトが育っていくのをただただ手助けしていく。そこには、みんなの愛がこめられているなと感じます。

まくわ瓜の顔をみると、葉に白い粉がふいていて、うどんこ病がでています。今年は、苗の時から雨が多く、病気がでやすい気候だったので、今も進行中です。
これをどうのりきるか。これは、葉面散布しかない。酢50倍で散布してみたり、木酢500倍でやってみたり、納豆を水とあわせてミキサーにかけてそれを散布します。納豆菌はうどんこ病の菌を食べてくれます。これをしばらく続けていれば、のりきれるのか楽しみです。

メロンさん、先の方はいきよいがついているので、そのまま病気に負けずのびていってね、と声をかけました。

次に、いちごの親株がならんでいるハウスに移動します。そこでは、親株からランナーをのばして次の子苗をとります。
そのためにもっと肥料が必要なので、あげようと観察していると、となりの夏野菜畑の方から声がきこえてきます。和子ちゃん、ヘルプ、と。今日の夕方風がふいてきて、きゅうりがふられています。おさえとして、誘引テープで先をとめる作業が必要です。行ってみると、これはやるべきだ、と思い、他の畑隊の人達にも声をかけて、すぐ、きてもらいました。
これでひと安心。あきちゃんの一声でみんなが集まり、あっという間にきゅうりを助けることができました。野菜たちに心をかけることって本当にすばらしいなぁと思いました。

そのあとも、畑さんは、風よけにパオパオというふしょくふをかけにいき、よる8:00すぎまでかかって助けにいったことをきき、またまた、そこまで心をかけている・・・なんてすばらしいことだろう。いい作物ができるなぁ。みんなの心がかかわっている。
日々、いい響きをもって畑にのぞむことを心がけ、そういう日々が送れるひととき、幸せです。

 

追伸
大町に、夕方とった野菜をもっていってもらいましたが、きゅうり美味しかった、鳥肌がたったよ、今までのきゅうりとは全く違う、とコメントを頂きました。みんなの意識がかわったからなのでしょうか。響きが高まってきたからなのでしょうか。
とてもうれしいコメント、ありがとうございました。
 

無肥料で育てているきゅうり。ほんとうに、おいしいです。
無肥料で育てているきゅうり。ほんとうに、おいしいです。

 


いちごさん ありがとう

畑隊の和子ちゃんより、ブログ初投稿です!

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毎日、いちごさんのお世話をさせてもらっている和子です。

いちごさんが実をつけるのも、もうあと少し。収穫しながら、打ち上げ花火のクライマックスのように、数々の花を咲かせてもえつきて終わっていく、そんなイメージと重なって、本当にいちごさんありがとう、おつかれさま、と語りかけました。

定植してから8ヶ月間ずっとみてきて、天然循環法である作物の声をききながら育てていくということを心がけて、試行錯誤しながらここまできました。
ふりかえった時に、なんだか涙が出てきました。
こんなに心をかけていとおしく思う気持ちは、お金をもとめるのではなく、作物から学ぶことを目的としているからです。
毎日顔をみにいくのが楽しみです。赤い実がずらっとならんで輝いているのをみると、本当にうれしくなり、甘くていい香りが最高です。
 
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木の花では、3種類のいちごをつくっています。

とちおとめ・・・一番早くなりだし、実も大きくて色も濃いです。糖度12.7。

あきひめ・・・形は細長く、さわやかな甘みで、たくさんとれます。糖度15.5。

紅ほっぺ・・・形は三角で、酸味が強くとってもおいしいです。おすすめ。糖度17.6。

種類によって肥料の加減も違っていて、特に紅ほっぺはたくさんいるので、その分手をかけてあげます。

ワカメをしいてあげました
苗の脇にワカメをしく

今年は、いちごの植えてあるところに落ち葉をしき、その上にいただいたワカメをしき、さらに青草をしきました。
台風のさなかに、もしかしてハウスがたおれて崩壊するかもしれない、私の命も、いちごさんも危ないかもしれない、と思いながらワカメをしきつめていたことを思いだし、なんだかこっけいでした。

定植してからしばらくして、こがね虫の被害にあい、次から次へと苗がしおれていきます。
みてみると、根が全然張ってなく、虫がいたずらします。たくさんの数を入れかえしました。

次に、アブラムシの被害にもあいました。
葉の生きよいが弱かったので、栄養補給にと、昨年の夏、微生物菌、活性液にスイカやメロンなどの皮をつけておき、発酵させて酵素にしたものをあたえたり、糖蜜をとかして入れたり、尿酵素を入れたり、元気づけてあげました。すると、葉のうらに、アブラムシ、ダニなどいっぱいくっついて、かゆそうでした。それをとりのぞくために、最初ははけではらいながらつぶしていきましたが、おいつきません。そこで、メンバーに知恵をもらい、水で洗い流すことにしました。何回もするうちに少なくなってきて、葉が本当にきれいになったね、といわれました。

 
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ハウスの近くのいちごの専業農家さんが時々みにきてくれます。いやぁ、すごいアブラムシだなぁ、こんだけついてりゃーこりゃーだめだ、いちご、とれないよ、といわれ、危機を感じ、何とか助けなきゃぁと思いつづけた結果、次に見にいらした時、やぁー、きれいになったね、よくやったね、花芽もいっぱいついてきた、といわれました。
その後、実もふくらみ、たくさんのいちごが収穫できました。

化学肥料、化学農薬ばりばりする農家さんにとって、無農薬で化学肥料を使わないでできることは、おどろきのことだと思います。でも、できるんです。こんなにきれいないちごが!農家さんも、とてもびっくりしていました。

難しいことが可能になっていきます。しかも、味が濃くておいしいし、体に良い。一口食べただけで力がわいてくるといわれたこともあります。一度食べた人が、おいしかった、またお願いします、とリピーターになってくれて、配送や、近くのお店においてもらって、出荷しています。

木の花では、月に1度の食事会、春のお茶会、注文のお弁当、お誕生日会のケーキにつかったり、ジャムにしたり、いちごのアイスにしたり、期間限定のいちごをいろいろな形で楽しんでもらっています。
とくにお茶会では、いちごをメインとしたスイーツで、当日600ヶ用意するため、前日からためておき、まにあわせられるのかどきどきしました。でも、おかげさまで、まにあいました。みんなに喜ばれて、大活躍でした。
 

お茶会に登場したいちごのタルト
お茶会に登場したいちごのタルト

デザートはいちごづくし
デザートはいちごづくし

みんな大喜び!
みんな大喜び!

 
そのうち、収穫量のピークをすぎ露に入ってくると、今度はナメクジ大発生です。たくさんのいちごがナメクジの被害により穴が開き、自家用がたくさん増えてしまいました。

夜のナメクジ取り部隊
夜にみんなでナメクジとり

どう対策していくか、と思っていたら、メンバーのかっちゃんが、バナナの皮を置いておくとそこによってくるよ、そしてそのまま捨てればいい、夜7時〜8時頃見にいくと活発に活動しているころだよ、と教えてくれたので、夕食後、7〜8人でナメクジとりにいきました。
ヘッドライトをつけながら、はしと、木酢液を入れたようきをもって、ナメクジとり。すごい数が動いています。ごめんね、ナメクジさん、土にかえってね。
 
というわけで、もうすぐいちごも終了になりますが、一方で、今年の9月に定植する苗をそろそろ作りはじめます。親株からランナーをのばして、苗をとっていきます。もうクリスマスにむけてのいちごの苗を育てています。
こうやって命が循環して、まわっているなぁと感じている今日この頃です。

作物を通して、どうすくすく育っていってもらえるのか、手助けし、何をしてほしいのかよみとって、会話していくことが、本当に大切だとあらためて思います。
そして、太陽であり、水であり、空気であり、大地であり、自然が一体となってその中に自分もいる。すべてひとつだと感じます。

いい響きをもって、作物と接し、心を学んでいきます。
これからも、エネルギーのある野菜を作っていきますので、宜しくお願いします。

ありがとうございました。

和子

 

ピカピカのいちごたち
ピカピカのいちごさんたち