0歳から心磨き?!

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まりん。いま、2ヶ月とちょっと。

ひまわりでおとなかいぎをやるようになってから、まりんもいっしょにみんなのおはなしをきいてるよ。

まりん、ひまわりにすんでいるから。

たまに、なくけど、たいていは、いいこにしてる。

ちーちゃんも、みんなといれるようにね。

やっぱり、こころはだいじだね。


高校生でファミリー宣言!

横浜の高校に通う、高校2年生のゆりちゃんが、一番最初に木の花ファミリーを訪れたのは、今年の5月の体験ツアーでした。木の花の第一印象は、「ご飯がおいしい!すぐ来てお昼ご飯だったから(笑)」

1泊2日の滞在では物足りないから、もう一度来たいと思っていたゆりちゃんは、8月にふたたび木の花を訪れました。実は、今回来る前から「ファミリーになれたらいいな」と思っていたそうです。滞在3日目、一緒にお風呂に入っていたメンバーのまり姉に、「進路はどうするの?」と聞かれ、「ここに住みたいです!」と答え、早速その日の大人会議でも、自分の気持ちをみんなにシェアしました。みんなは、「おー、すごいね!」と16歳のゆりちゃんにあたたかい拍手を送りました。連日遅くまで行っている大人会議にも、しっかり最後まで参加しているゆりちゃん。発言はしないものの、一生懸命みんなの話を聞いている姿に、「存在感があるよね」といさどん。

ゆりちゃんに大人会議についてどう思うか、聞いてみると、「興味深いし、いさどんの話はいつも本当にそうだな、と思う。自分もみんなのように、こころ磨きをできたらいいなと思います。この生活に慣れれば慣れるほど、ここを離れたくない。もう、卒業が待てません」と淡々とマイペースに語りますが、心の中には熱い想いをもっています。

好きなことは、自然の中にいること。夜空や星をずっと見ていること。あとお料理も、と言うゆりちゃん。今日は、みんなのために、天然酵母の食パンとかぼちゃパンをつくってくれました。

「今まで、宇宙や神様について書いてある本を読んでもしっくりこなかったけれど、ここではみんながそれを話していて、やっぱり本当だったんだと確認できた。他のところだったら、そんなにこころの話はできないけれど、ここなら何でも誰とでも正直に話せる」とすっかりファミリーになじんできました。

都会に住んでるから、田舎にあこがれると言うゆりちゃん。将来の夢として農業を考えていたゆりちゃんは、「メンバーになったら、ひとの足りないところにいってもいいけれど、一番好きなのはやっぱり畑での作業だな」と楽しそうに語ります。さあ、ゆりちゃんがメンバーになったら、どんな役割が与えられるでしょうか。ゆりちゃん、それまでは、いつでもホームシックになる前に帰ってきてね。

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「おいしくなーれ!」と想いながらつくりました、とゆりちゃん。


ひとを想うこころ

朝6:30.本宅の大広間で甲田式の体操タイムが始まります。言いだしっぺは、最近養生食を始めたあきちゃんですが、もともとみっちゃんとちなっぴは、朝ふたりで自分たちの部屋で体操をしていたそうです。

この西式甲田療法の食事と体操で、長年苦しんでいた腰痛もなおったみっちゃん。みっちゃん曰く、これに出会ったときに、もうこれだ!とぴんときたそう。

「信じる者は救われる!まっすぐ信じてやり続けた。継続。ただそれだけ。気づいたら、1ヶ月で腰痛がなおって、自分でもびっくり!」と爽やかに話すみっちゃん。

みっちゃんは、木の花に移住する前は、老人ホームで働いていました。みっちゃんの中には、もともと「ひとのためになりたい」というこころがあり、今はケアで滞在しているほっしーと同室になりたい、と自ら申し出て、彼女が心身共に健全に生きられるよう、毎日心配りをしています。

また、最近「やっぱり家族みんなで一日一回は、顔を合わせてご飯を食べたいよね」ということで「ひまわり」にみんな集まって夕食を食べることになりましたが、リューマチを患うじゅんさんと三枝子さんはなかなか集まることが難しいようです。そんな中、「同じ場所にいなくても、こころは一緒だよ」と「まことの家」に暮らすふたりに会いにいったり、積極的にひとを想うこころを実践しています。

「もっと信頼関係を深めたいな、と思って。実は今日も今から、ふたりの顔を見に行こうと思ってるんだよね。」

いつも、ひたすら真面目にひとのことを想っているみっちゃんですが、やっぱりみっちゃんと言えば、踊る時のあの腰つき!「くらげダンス」といさどんが評するほど、みっちゃんの腰は生き物のように自由自在。メキシコ仕込みのみっちゃんの踊るサルサ。また、みんなに披露される日が来るのかな?

この合掌合蹟でみっちゃんの腰痛もなおりました!
この合掌合蹟でみっちゃんの腰痛もなおりました!

「みんなのおうち」がまたひとつ!

ついこのあいだ、「木の花庵」を購入したばかりなのに、また新しい施設を購入したの?と思われてしまうタイトルかもしれませんね。実は、そういう意味ではありません。でも、とっても素敵なところに「みんなのおうち」ができたのは本当です。これ、どういうことだと思いますか?

木の花ファミリーは、「いのちの村ネットワーク」という活動に参加しています。エコビレッジをつくったり、地域づくりに取り組んだりしている人たちをつなげて、お互いに助け合おう、という活動で、今年に2月に立ち上がりました。垣根を越えた「地球家族」が世界中に広がれば、どこのおうちも「わが家」になって、「ただいま~」と帰っていける・・・そんな日が来ることを思い描いて、「地球がみんなの家になる」というキャッチコピーを掲げています。

先週末、ファミリーのいさおとみちよちゃん、よしどんは長野県大町市のエコビレッジ、「虹のファミリー・大町ビレッジ」に出かけてきました。「いのちの村ネットワーク」主催の交流会が「虹のファミリー」で開催されたため、それに出席するのが目的でした。

虹のファミリー」は援農などを通してつながった仲間たちで、心でつながる新しい家族の形を作ろうと活動しています。活動去年の11月に初めて木の花ファミリーにやってきてくれた「虹ファミ」のみんなは、同じ心を持つ木の花のメンバーたちとあっという間に意気投合。中でも、仕事を辞めて「財布ひとつ」の共同生活を始めようとしていたくにさん、みほさんのふたりは、ファミリーの暮らしに「自分たちの夢も実現できる!」と勇気づけられたといいます。その後、「虹ファミ」のエコビレッジづくりは家探し、畑づくりと順調に進み、5月にはみほさん、くにさんの共同生活がスタートしたのでした。

ふたりの住む「虹の家」の庭からは、木崎湖が広々と見渡せます。庭に面した大きな座敷には湖からの涼しい風が吹き渡り、あまりの心地よさにみちよちゃんは「ここに住みたーい!」と歓声を上げていました。家の裏手にはかわいい畑が広がっていて、スタートから間もないのに関わらず、もう50品目もの野菜が育っています。予想を超えた畑の充実ぶりに、僕らはただ感心するばかり。家から少し離れたところではお米も作っていて、案内してもらった僕らは初めての出穂を見つけた記念すべき瞬間に立ち会うことができたのでした。「やったぁ!」と抱き合って喜ぶふたりを見て、僕はファミリーの創立メンバーたちが初めてできたお米をみんなで涙を流しながら食べた話を思い出しました。

「大町ビレッジ」の周辺には、湖の他にも温泉や川、ツリーハウスのある森など豊かな自然環境があふれていて、「来年の夏休みは、子どもたちを連れて遊びに来よう!」と盛り上がりました。垣根なく僕らを「お帰り!」と迎えてくれる「虹のファミリー」のみんなに、僕らも何の遠慮もなく、「みんなのおうちを作ってくれてありがとう!」と言うことができます。

「地球がみんなの家になる」夢は、こうして着々と具体化していきます。今、世間で一般的な暮らしをしている方々にとって、目に見える動きは小さいのかもしれません。けれども、僕らも、そしてくにさん、みほさんも、先日出会った「むくもくファームガーデン」のみんなも、こうした暮らしを実践している人たちは、みんなを運んでいく大きなうねりを日々実感しながら暮らしています。そしてその流れは、みんなの予想をはるかに上回るペースで加速を続けています。

追記:みほさんからメッセージです。

「豊かな自然に包まれた「大町ビレッジ」で、 調和する生活を実現する仲間の訪問を待ってます!」

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「虹の家」全景。かわいらしいお家です

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最高に気持ちのいいお座敷

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朝はこんな風景が眺められます

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初めてできたスイカを手にするみほさん。嬉しそうです

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みんなに畑の説明をしてくれるくにさん。かっこよかったです!

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みんなの拍手の中、初めての出穂を抱き合って喜ぶくにさんとみほさん

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家の裏手のきれいな畑


絶対善なる真円

「いさどんブログ」をご愛読されている方は、もうご存知かもしれませんが、いつも木の花のみんなで確認しているのは、“メンバー一人ひとりの自覚”。一人ひとりがこの場を任され、つくっていっているという自覚。夜の大人会議でみんなで大事を確認するたびに、みんなの意識は高まるのですが、それぞれの魂の歩みもあって、中にはなかなかそれが持続しないメンバーや、真にそれを実践できていない人もいます。

最近、そんなメンバー一人ひとりにピンポイントで声かけをしているのが、こうちゃんです。

「ここ何日か、エネルギーが内側から湧き出てくるから、全然疲れないんだ」と新しい自分をミーティングでシェアしたこうちゃん。いつもメンバー一人ひとりの心を見守り、みんなが自分の殻を破りひとのために生きることができるように、常に声かけをするこうちゃんを見て、いさどんは、「昔の自分のようだ」と語ります。

ちょうどそこにグットタイミングでお家に現れたこうちゃん!どんな想いでみんなに声をかけているのか聞いてみると。。。

「昔、曼荼羅を描いたときにね、ひとりひとりの点を描いて、それが放射線状につながって、きれいな曼荼羅ができてね。上から見ると真円で、横から見ると一直線。ひととひとのパートナーシップも、それが理想の形だなって。でも、人類史上まだありえてない。もしかしたら、ネイティブの時代にはあったのかもしれないけれど、彼らには悟りがなかったから、崩壊してしまったんだよ。

この地球上で、人類は特別な存在で、その真円がひとで表されるような時代が今、来ている。それが、ティク・ナット・ハンが言っていたコミュニティとしてのブッタ。

そのためには、一人ひとりが立たないとどうにもならないし、横から見ても一直線じゃない。誰かに言われたから、じゃなくて、一人ひとりが一本柱をたてることによって、それがどんどん連鎖していくんだよ。一人ひとりが立つことがすごく大事で、一人ひとりが立っていったとき、真円になる。自分のために生きるなんて、全然関係ない。

みんなの光の柱が立っていくと、それは強いだけじゃなく、まわりをふわっと照らす優しさがある。水面にちょんと石を落とすと、ぽんぽんぽんっとまわりに広がっていくように。そういうふうに、真円が世の中に広がっていくこと。

自分は、パートナーとの修行のことで、なんでこんなに時間がかかるのかと思っていたんだけど、そのおかげで、何度自分の心の扉が開かれてきたか。自分は苦しみをもって学んできたけれど、苦しみと喜びは同意語で、まったく同じこと。今でも、瞬間に善意じゃない心が出ようとすることもあるけれど、自分でそれに気づき、コントロールすることができる。すべて善でいることは、裏づけはないけれど、ありえるなって。この世の中は絶対善でできているのだから、悪意、悪いことは一切ない」と早口でどんどん語るこうちゃん。こうちゃんの中から無限に湧き出る神様の知恵の泉は、とどまることを知りません。

この話の後にもすぐ、あさちゃんに声かけをしていたこうちゃん。すぐひとと比べて引け目を感じてしまうあさちゃんに、「大丈夫。あさちゃんはメンバーのひとりとしてしっかりやってるんだから。あさちゃんもちゃんと真円の中に入っているんだからね」と話してくれたの、と涙ぐみながらあさちゃんは教えてくれました。

こうちゃんから湧き出る善意と優しさが種となって、みんなの心の中にどんどん広がっています。時には厳しく伝えるこうちゃんの心の奥には、いつだって絶対善が存在しています。なぜなら、「よしよし、みんな大丈夫、大丈夫」といつも最後には、にこにこ笑うこうちゃんがいるのですから。