今の幸せがあるのは

いつもにぎやか食当チームの中でも一番楽しそうにお料理をしているのは、最近食当チームに加わったちーちゃんです。去年の4月にメンバーになってから子育てや家事を担当してきましたが、お料理大好きのちーちゃんは時々おやつ作りや食当さんのお手伝いをしてきました。そんなちーちゃんが正式に食当メンバーになったのはほんの2週間前のことです。

「今は、ただ幸せ。ありがたいということだけです!」と話すちーちゃんですが、実は1ヶ月前にプチ家出事件があったのです。当時のことを振り返ってもらうと。。。

「えーと、何でだったっけ(笑)?そうそう、もともと家事が嫌いで、好きと思えるように頑張ってみたのだけれど、なかなか皆のいうように『他人のために』ということが出来なくて。ようこちゃんは昔、『神様の体を洗っている気分でお風呂そうじをしているんだ』と言っていたから、私もパートナーのよしどんの体を洗う気持ちでやってみたり試行錯誤してきたけれど、どうもやり切れなかった。あと、皆にセンターチームのリーダーとして頼られているのもしんどくて。

そんなある日の夜、センターチームの他のメンバーは体の具合が悪く、『私たちは掃除は無理だから』と言われたことがきっかけで、衝動的に家出を決意してその日の夜遅くにここを出たの。

とりあえず、車を走らせながら高速に乗って富士川サービスエリアで一晩を過ごしながら、『やっぱり木の花に戻りたいな』という気持ちと、『でもいったん出てきたからには相当な決意で戻らないと』という二つの気持ちで揺れていた。だから、インターネットで職探しをしながらも、お誕生日会の出し物の踊りの練習をしてみたりと気持ちが落ちつかなかった。

次の日には、車を返さないといけないし、洋服も取りにいかないといけないと思って、皆と会わないように夜中の12時頃に木の花に戻ってきた。そうしたら、よしどんやあいちゃん、なかのんに見つかって。実は出ていく直前によしどんに『もう出ていくことしか考えられない』と言ったら、よしどんは『ちーちゃんの好きにしたらいいよ』と言ったの。私はその言葉を真に受けて本当に出ていったのだけれど、よしどんは私が本気だとは思っていなかったとその時教えてくれて。『皆が心配しているんだよ』という言葉を聞いて自分の心を振り返った時に、ここで生きていく覚悟がようやく出来た。

今思うのは、家出という形を取らなくても、もっとバランス良く自分をコントロール出来たら良かったなということ。今後あるべきことではないと思っている。家出をして戻ってきてから、食当だったけいこちゃんが水仕事を外してほしいということで私の仕事とトレードすることになって、そういう流れから今は食当になった。食当になったことは幸せだけれど、家出をするという形でしか表現出来なかった自分と、好き嫌いのバランスが取れていない自分というものが身にしみてわかった。だから、今は謙虚な気持ちで食当に臨もうと思っています。」

ここではメンバーそれぞれの特性が活かされて、自然とその人にぴったりの役割が与えられるようになっていますが、ちーちゃんのように、「家事は嫌だけれど、お料理はしたい!」という想いが強いと、流れ的にすぐにその人にふさわしい役割が与えられないということもあります。しかし、そういった心を乗り越え、「どんなことでもありがたくいただく」という心が出来ると、自然とふさわしいことがふさわしいようにやってくるものです。

そう考えると、自分の想いを叶えようと頑張るよりも、まずは日々の生活の中で自分の心を磨くことの方が、夢の実現への近道なのかもしれませんね。

いつもにぎやか食当チーム!前列左からのりちゃん、ちーちゃん、えいこばーちゃん。後列左からのんちゃん、あいちゃん、ゆみちゃん、はるちゃん。

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