「集合知」が未来を創る時代

今週末、富士山麓の我が家に戻ってきているさのっちです。

最近僕はいろんなところで「ワールドカフェ」のファシリテーターをやっています。ワールドカフェというのは、最近流行っているワークショップ手法のひとつで「人々がカフェのようなオープンで創造性に富んだ会話ができる場を用意することで、組織やコミュニティの文化の共有や新しい知識の生成を行う」ものです。

具体的にいうと、4人一組で机に座り、何かテーマのもとに話し合いをします。机の上には模造紙とペンが置かれていて、思いついたことを自由に書き留めることができるようになっています。その後グループ替えをしながら、他のメンバーとも話し合いを深めていきます。そして最後にファシリテーターがその全体の内容をまとめていくのですが、それによりあたかも全員で話しあっているかのような感覚が味わえます。

僕は東京・池袋での「都市農山漁村交流しごと塾」という場でこのワールドカフェのファシリテーターを毎月担っている他、様々な市民団体のイベントでも依頼を受けて行っています。

そこで感じるのは、「自由に思いを出しあって、それを対等に受けとめあう場」を本当に世の中の人が求めているということです。またこれからは偉大な思想家や政治家によって時代が動かされるのではなく、ひとりひとりの思いの「集合知」によって社会が創られていく、ということを実感します。

さらに、どの会場でどんなテーマでワールドカフェをやっても、人と人、人と自然の「つながり」を取り戻すことがすべての問題解決の鍵だ、ということが話し合いの中で浮かび上がってきます。それぞれのこころの一番深い部分をつなげていけば、そこから“叡智と答え”が浮かび上がってくる。そんな時代になりつつあるなあと肌で感じます。

その意味で、これからは本当にひとりひとりが主人公の時代。自分の中にある深い叡智につながっていけば、そこから歩むべき方向が見えてくる。そうやって、みんなでいっしょに「北極星」を探して歩む活動を、今後も東京でたくさんつくっていきたいと思っています。


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