大陸へのたしかな絆

16日から2泊3日でファミリーに滞在された黄建生(ファン・ジャンシェン)さんが、昨日の昼、ファミリーのみんなに見送られてファミリーを後にしました。

黄さんは中国・雲南省で雲南民族大学の助教授をされています。今回は国際交流基金が主催する「アジア・リーダーシップ・フェロー・プログラム」(リンク先にプロフィールがあります)の2007年度フェローとして来日、先日ファミリーを訪問された「懐かしい未来ネットワーク」主宰の鎌田陽司さんが黄さんにファミリーを紹介してくださり、その縁で来訪されました。

黄さんは雲南省の少数民族の出身で、村で初めて大学を出た郷土の英雄だそうです。前述のフェロー・プログラムでは「持続可能性、特に中国の農村地帯における縁故と文化をめぐる諸問題に焦点をあてた」研究をされており、その実例として今回の来日で日本国内の有機農家やコミュニティなどを精力的に訪問されていました。

ファミリーには、現在英語を話せる人が3人います。英語が堪能な黄さんとは、主に陽子ちゃんとみちよちゃんが通訳となってコミュニケーションを取りました。見たこと、感じたことを丁寧にメモしながら、黄さんは農作業に参加したり、いさどんのプレゼンテーションやウェルカムコンサートをみたり、ファミリーの何人かにインタビューをしたりしました。

黄さんが出発した夜の全体ミーティングで、今回の滞在で黄さんと関わった人みんなが、それぞれに彼をファミリーと縁が深い人と感じたことを話しました。好奇心が旺盛で、正直で、見たことや聴いたことを明晰な頭脳でまっすぐに受け取る黄さんとの会話は、通訳を介したハンデを超えて、みんなの心にさわやかな印象を残していきました。彼との出会いは本当に贈り物だった、と、何人ものメンバーが話しました。

今後の研究や本の執筆に活かしたいことが山ほどある、と嬉しそうに語っていた黄さん。今度来るときは、ファミリーみんなのストーリーを聞いて回りたい、そのために日本語を勉強するんだ、と言い残して帰っていきました。私たちも、これからの世の中をつくっていく志を共有する仲間として、黄さんの再訪を心待ちにしています。

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ウェルカムコンサートで(中央が黄さん。黄さんの左はみちよちゃん、右が陽子ちゃん。ふたりとも英語が堪能です)

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別れのあいさつ。きょうこちゃんと

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よしどんと

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あきちゃんと


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