濃密なストーリーを歩んでいる

34歳のMさんが木の花ファミリーを初めて訪れたのは、2016年12月15日のことでした。10歳の頃、自律神経失調症と診断され、アダルトチルドレンやADHDの傾向があると感じていたMさんは、「人といると怖く息苦しくなる状態から、自然体でいるだけで大丈夫と腹の底から感じたい。幸せ・安心・安全・自由は自分がいつも作り出せると信じたい」と想い、いさどんの面談を受けました。面談の際、いさどんはMさんに次のように伝えました。

――

僕は今のあなたを観て、良かったと思うのです。つまり、家族にもしがらみがなく、お金もなく、執着するものもなく、今までの人生にも良いことがありませんでしたね。そうしたら、後はきっかけを掴んだら良いことだらけです。ですから、きっかけを掴む何ものかに出会えばいいのです。それが僕かもしれませんよ♪

あなたの今までの人生を振り返ってみると、人格的に欠落しているとは思えません。ただ、あなたは物事はよく観えて非常に繊細なのですが、少しネガティブに受け身で物事を観て、そのことに対して明快に解答を出して行動することがなかなかできない人なのです。ですから、人から観たら、何を考えているのかよくわからないということにもなります。だからといって、社会生活不適応ということではなく、人間関係を築くのが下手ということでもありません。そういった社会性はそれなりにあるのですが、あなたはまだ自分の生き方を見つけていませんね。ですからあなたは、「何のために生きているのだろう?」という感覚なのでしょう。

それは良いことだと思いませんか?僕は単に、これからすばらしい人生が待っているということを伝えているのではありません。それは、方向を変えて何かを見つけたら、今までのような低空飛行の人生ではない人生があるということです。そうすると、今までのようなどんよりと曇っている人生は、仕込みの期間だったことになるのです。

通常、ここでケア滞在をする人は重い人の場合薬を飲んでいるので、まず薬の量を減らしていきます。それから、病気を引き起こした原因である性格がありますよね。それを改善していき、薬がなくなったら卒業です。もうお医者さんに行かなくてもいい状態になれば卒業ですが、そこから次は、その人の人格がその病気を引き起こしたことを見つめていき、そこを自分でコントロールできるようになれば完全に改善プログラムは終了です。そうすると、今のあなたには病的状態がありませんので、その次の自分自身と向き合う段階にいます。ケアの最初の3分の2はもうクリアしている状況ですから、あなたの滞在は2週間ぐらいでいいと思います。素直に取り入れれば早いですよ。ただ、症状が軽いと危機感がないため逆に時間がかかる人もいるのです。あなたは人から提案されると受け入れるところがあるので、自分を前向きに活かしていけるといいですね。

――

いさどんの面談を受けた結果、Mさんはその日からケア滞在をスタートすることにしました。最初の1週間は日記を書くことを課題として与えられ、Mさんは「思い切り寝て、食っちゃ寝したい」ということで自由に過ごしながら、時々作業にも参加し、1週間が過ぎていきました。

1週間面談の際、いさどんとMさんは次のような会話をしました。

――

いさどん:
1週間が経ちましたがどうでしたか?

Mさん:
贅沢だなあということと、1週間が経ったなあと思っています(笑)。

いさどん:
僕が想像するところによると、あなたはいつも思考をぐるぐるまわして、どこかに緊張や不足感がある暮らしをしてきたので、思考の万年筋肉痛のようなところがあったと思うのです。「緊張しなくても過ごせる場所があったのだ」というイメージだと思うのですが、どうですか?

Mさん:
そうですね。ここは何も考えなくてもいい場所です。でも、それが逆に不安になるというか・・・

いさどん:
「こんなことでいいのだろうか?」と思うのですね。

Mさん:
そうです!「こんなにやさしくしてもらっていいのだろうか?」と・・・

いさどん:
それは悪い癖ですね。余計なことではないですか?とりあえず1週間は好きなように過ごしてみようということで、1週間が経ちました。ここが目指しているのは、その人がその人らしく、個性を最も活かした状態で生活することです。そうすると、実はストレスもたまらないので、休みもいらない世界なのです。そこにあるのは、お金のことや人間関係など余計なことを考えなくても暮らしていけることの安心感です。今あなたが言ったように、その安心感は贅沢のように思えますが、実は安心で楽な分だけ、その余ったエネルギーを自分を振り返るために使えば、意識の高い人になるのです。

先日、あなたはここのプレゼンテーションを聞きましたね。あれはどこかの話を持ってきたのではなく、長年ここが社会のモデルとしてどうあるべきかを模索し、それを実践してきた結果、蓄積されたものなのです。ですからそこには、ここの生活そのものが表現されています。生活の中にも宇宙観があるということなのですから、広い世界観を持てば誰でもここで体験したような人生を歩むことができます。

1週間前の面談では、あなたは2週間ぐらいで卒業できそうですねと伝えましたが、早く終わってもいいと思いますし、「贅沢だなあ」と言ってそこにぼーっと浸っていたら意外と長くかかることもあるのです。

Mさん:
自分はこの環境に甘んじてないかとか思ってしまうのです・・・

いさどん:
それはネガティブな発想ですね。「自分は怠けているのではないか」とあなたは自分を叱咤するのです。しかしそうではなく、「このような良い環境に乗って、自分を活かす方法はないだろうか」ともっと前向きな発想を持てたらいいですね。

それで、一体あなたは今まで何に対して生き辛さを感じていたのですか?

Mさん:
ネガティブな考えもそうですが、自分で自分を苦しめていたり、視野を狭くしたりしていました。

いさどん:
原因が自分であるということは気付き始めましたか?

Mさん:
はい。

いさどん:
今までも、どこかで原因は自分にあると気付きながら、どうしてもまわりに矛先を向けてきましたね。

Mさん:
はい。

いさどん:
それは余裕がなかったということです。今、せっかく贅沢をしているのであれば、贅沢な場所を活かして、自分のどのような癖がそういった思考をもたらしてきたのかを掴めるといいですね。その余裕の分だけ、自分を振り返ることに使いましょうという提案です。そして、それを掴めるようになったら卒業です。たとえば、今を贅沢だと感じるのであれば、贅沢という基準がどこにあるのかと考えると、今までの自分がどのような人生を歩んできたのかが観えてきますね。そこをもう一段階掘り下げていきましょう。

――

そして2週間目も引き続き日記を書くことが課題として与えられたMさん。ところが、熱が出て風邪を引いてしまい、自分を振り返る作業も進まぬまま、2週間面談の日がやってきました。さらに、滞在して2週間が経ったということで、Mさんは明日にはいったん家に帰り、荷物を引き上げてまた木の花に戻ってくることを考えていました。

その話を受けていさどんは、次のようにMさんに伝えました。
「最初の面談では2週間くらいを目途にケリをつけましょうという話をしました。ところが、これが流れなのか天の采配なのか、今回あなたが体調を崩したのも、あなたに心のたくましさがないことが原因していると考えられます。つまり、今まで晴れない人生を生きてきて、あなたの中にそういった自分とケリをつけることに対して躊躇しているところもあるのです。晴れてしまうことを精神的に恐れると、熱を出したり風邪を引きやすいものなのです。これは無意識でなることですが、あなたにはそういった傾向が見られると思うと、勇気を持って一線を越えなければ次の段階には行けません。今までの自分の感情や癖をすべて抜きにしていけばさっと行けるのですが、人はなかなかそういうわけにはいきません。しかし、どこかでそれはクリアしたいものだとは思うのです。ですから、だらだらと滞在するということではありませんが、スタンスを伸ばして再度挑戦ということで取り組んでみたらどうでしょうか?」

それを聞いたMさんは、「そうなんですか??わたしは風邪を引いてすっきりしたし、風邪を引いたのも自分の体が無意識に逃げようとしてそれが癖になっていると感じました。それに今までのぐるぐる思考も止まって、振り返りが少しできるようになったので、やったあ!と思っていたんです。それでもう、卒業する気満々だったんです!」と答えました。

そこでいさどんは、「それは残念ながら違うのですよ(笑)。それは環境がそうさせているのであって、まだあなたの実力ではないのです。それがあなたの実力になることが大切です。あなたはまだ何も取り組んでいませんよ(笑)。それに、自分の言葉に対してそれがどこから出てきているのか、しっかりと吟味する必要があるのです。僕の話は深層心理まで分析していて、そこを改善することが大事なのです。風邪を引いて寝込んだことは無駄なことでも悪いことでもありません。熱が出ることは知恵熱ということもありますし、内省するチャンスでもあるのです。しかし、本来リセットするのに熱を出したり風邪を引くのではなく、日々の中で冷静に自らを振り返りリセットしていくことが大切です。完全に自己コントロールができていなくても、自分自身を常にチェックできる状態になればいいのです。誰でも良い状態になろうと思って、自我が出るものなのです。それは自分にとって都合が良い状態にしようとするからです」と伝えると、Mさんは明日家に戻ることをやめ、引き続き滞在することを決めました。

そこからMさんは、いさどんからの提案通り、これまでの面談音源を聞いてみたり、作業中のいさどんのところに度々話に行っては自分自身を見つめようとしてきました。そんなMさんに一線を越えるきっかけをもたらしたのは、1月2日から4日まで木の花ファミリーの生活を体験するためにアメリカからやってきた20名の大学生たちでした。座談会やミーティングの場で真剣にいさどんに質問している彼らの姿を目の当たりにしたMさんは、「とてもわくわくして、今までで一番面白かったです!今までいさどんは普通のおじさんだと思っていたけれど、実はすごい人で、自分はすごいところに来たのだと初めて思いました!」とかなり大きな刺激を受けたようでした。1月3日のミーティングでいさどんに促され、自分の気付きを涙を流しながら皆に報告したMさんに対し、いさどんや他のメンバーももらい泣きしていました。

そして、彼らが木の花ファミリーを出発した1月4日の夜に3週間面談が行われました。いさどんから、「あなたは病気ではないのですから、どこかでこの滞在に区切りをつける必要がありますね。あなたはこれからどう生きていくのかを考えたほうがいいと思うのです」と伝えられたMさんは、「2月19日から始まる1ヶ月間の真学校に参加したいので、その前に一度福岡に戻ろうと思っています。荷物を整理して、それからここに戻ってきて真学校を受けた後は、東京で自立して暮らしたいです」と答えました。このようにして今後の見通しが立ったMさんに対し、いさどんはケアの卒業を伝えたのでした。また、Mさんが「いつも皆さんには与えてもらってばかりで・・・何か恩返しをしたいのです」と言うと、いさどんは「これからあなたが健全な人生を生きることがわたしたちに対する一番の恩返しです。あなた一人分だけ、世の中を健全にするのです。それが一番大切なことですからね」と伝え、Mさんは、「本当にそうですね!」と納得していました。

Mさんの心を見つめる旅はまだまだ始まったばかり。今、Mさんは「本当に濃密なストーリーを歩ませてもらっているのだと改めて気付きました」と語ります。MさんがMさんらしく生き生きと充実した人生をこれから花開かせることを皆で応援しています。1ヶ月間の真学校でまたお会いしましょう♪

 


 

囚われを外したら

そこは宇宙だった

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2017年2月19日~3月18日
「1ヶ月間の真学校」開催!

何か問題が起きた時「自分は悪くないのになぜこんな事が起きるのだろう」と思ったことはありませんか。
人は問題を見つけると、とかく自分の外に原因を探し、周りを変えようとします。ところが周りはどうにも変わることなく、問題だけが積み重なり、今や家庭の中から地球規模に至るまで、どこもかしこも問題だらけの、行き先の見えない世の中となりました。
しかしそれは視点を変えれば、大転換のチャンスでもあるのです。

1ヶ月間の真学校は、人生の問題のあるなしに関わらず、生きることの突破口を開く場です。そこに特定の正解はありません。一人ひとりが客観的に自己を捉える冷静な目を養い、視野を広げ、その人らしい人生を自ら切り開いていく力を身に付けます。

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【日程】
2017年2月19日(日)~3月18日(土)
【会場】
木の花ファミリー
【定員】
15名 定員に達し次第受け付けを締め切ります。
【参加費】
18~22万円 収入に応じたスライド制です。受講料や食費など1ヶ月間の滞在費全てを含みます。
【内容】
「農」「食」「医」「経済」「環境」「教育」「社会」「芸術」と多彩な切り口の講座を通して、受講生一人ひとりの心の性質や人生の使命、そして時代の流れを読み解きながら、この世界の真実を観抜く心の目が開かれるよう、いざないます。
講座例:人格を学ぶ講座(カルマ読みと地球暦)/コミュニティ創設講座/天然循環法の畑作・稲作/ファシリテーション/世界観を広げる/菩薩の里の経済/自然療法プログラム/食養生/有用微生物群の培養/天然醸造味噌作り/創造性と芸術/カタカムナ/性と宇宙/自然災害と防災/持続可能な心の持ち方

講座詳細やこれまでの受講生の体験記はこちら!

→ 1ヶ月間の真学校ブログ

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木の花ファミリー通信 Vol.87「薬も病院もいらなくなる医療革命」

木の花ファミリーでは、無料のニューズレター「木の花ファミリー通信」を発行しています。先月のテーマは「薬も病院もいらなくなる医療革命」。限りのある紙面ではご紹介しきれなかった全文を、ブログにて改めてご紹介いたします!

*PDF版はこちらからダウンロードできます。

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ようこそ  地 球  へ!

はてしなく広がる無限の宇宙。その中で、私たちの生きる地球は本当に、本当に小さな存在です。ところがこのちっぽけな星は、宇宙中の奇跡の中の奇跡の星です。人類が最先端の叡智を結集してどれだけ宇宙を探査してもなかなか生命は見つからないのに、ここはまるで 生命の海動物、植物、目には見えない微生物まで、ありとあらゆる生命が無限に連鎖し循環し、地球生態系という壮大な命の交響曲を奏でています。
さあそれでは、この生命ネットワークがどのように成り立っているのかをみてみましょう!

 
血液がすべてをつなぐ

私たち人間の体は、およそ60兆個もの細胞から成る複雑で多彩な機能の集合体です。その体の隅々までをつないでいるのが、血 液 です。最も細い所で直径1000分の1ミリ以下という目には見えないほどの微細さで、頭のてっぺんからつま先まで網の目のように広がる血管を全てつなげると、地球2周半分もの長さになると言います。それほど緻密に張り巡らされた血管を通って、血液は全身へくまなく供給され続けているのです。

その血液を全身へと送り出しているのが、あらゆる臓器の中心である心臓です。心臓は、その名の通り心の臓器。心が波立ち心臓がドクドクと高鳴れば、それは血液を通してたちまち全身へ伝わり、私たちの行動を左右します。血液が心を運ぶのです。偏った生活によって血液が汚れれば、その汚れもまた、たちまち全身へ行きわたります。偏った生活の元には偏った心があり、それが全身を汚染していくのです。汚れた血液は他の臓器に負担をかけ、問題を引き起こし、汚染によって血管が詰まれば、そこから先は血液が通ることができず腐っていくのです。

血液には、医療的検査によって検知される物理的な汚れと、数値では表すことのできない霊的な汚れがあります。そのどちらも、元になっているのは心です。美しい心で毎日を生き、血液も滞りなく全身を循環していれば、人は常に健康でいられるのです。

さて、視野をちょっと広げてみましょう。60兆の細胞が集まって一人の人間の生命を形成しているとしたら、その人間たちが集って創る社会もまた、ひとつの生命です。では、その社会という生命の血液は何でしょうか。社会の隅々までをつなぎ、循環していくもの ———— それは お 金 です。お金もまた、人の心を乗せて運びます。思いやりや感謝を運ぶこともできれば、不安や欲望を乗せて、流れを滞らせることもできるのです。今、お金は社会の隅々にまで行きわたらずに、特定の場所に留まる状態が起きており、その結果様々な問題が発生しています。お金という血液が全身を循環しないことで、社会そのものが病気になっているのです。

視野をさらに広げてみましょう。そういった人間社会や他の様々な生命によって構成される地球もまた、ひとつの生き物です。では地球の血液は何でしょうか。

それはです。水は全ての生命の源です。雨として地上に降りそそいだ水は大地を流れ、川となり、海へとそそいで世界中を巡り、空へ昇って雲となり、また雨となり、人間や他のあらゆる生物の体内をも通り抜けながら、この星を余すところなく循環しています。水が私たちの命をつないでくれているのです。
その水に今、マイクロプラスチックという人工の産物による汚染が広がっています。それは肉眼では見えないほど微細なために回収ができないままじわじわと広がり、地球に深刻な問題を引き起こし始めています。その、目には見えない汚染を浄化できるのは、同じように目には見えない霊的な力、即ち人間の心だけなのです。

それでは、さらに大きく視野を広げてみましょう。
地球を含む9つの惑星と太陽、そして無数の小天体から成る太陽系もまたひとつの生命だとしたら、
その全てをつないでいる太陽系の血液は何でしょうか?

 

太陽系の心臓 ─────   太 陽

全ての生命活動には心があります。体の中心にある心臓が心を全身へと送り出し、それが私たちの行動を創り、人生を創っていくように、太陽系もまた中心の太陽の心に沿って、全ての星々が動いています。
その太陽の心を全体へと届けているのが、太陽磁場です。

広大無辺の宇宙の中を、惑星たちはそれぞれに個性的な軌道を描きながら複雑に連携し合い、時を刻んで、太陽と共に進み続けています。その複雑な動きの中で、まるで約束されているかのように地球上に毎日朝が来て、夜が来て、春、夏、秋、冬と毎年同じように四季の巡りがもたらされるのは、磁場が太陽の心を運び、地球や他の星々を太陽系ネットワークというひとつの生命活動の中につないでくれているからです。

そして太陽は地球へ光を注ぎ、熱を与え、風を起こし、地球の血液である水を循環させ、命を育んでいます。太陽は太陽系の心臓であると同時に、地球の心臓でもあるのです。太陽系全体に指令を送り星々を連携させながら、地球の進むべき方向を示し、人々の心がそこから外れて滞りが生まれれば、太陽は自らの意志を地球に伝えるために天変地異を起こし、私たちに「その姿勢を改めなさい」とメッセージを送ってくれます。地球上に刻まれていく時代も、私たち人間の在り方も、全て太陽の導きの元にあるのです。

さて、太陽系がひとつの生命であるならば、この世界には太陽系をも細胞としてしまうほどさらに大きな、世界のありとあらゆるものを包含する壮大な生命があります。
そう、宇宙です。では、その宇宙の血液は何でしょうか。万物をつなぎ、循環させ、宇宙全体をひとつの生命として束ねているもの ──────

それは スピリット即ち宇宙の心です。

地球に生きる私たちも、その地球を導いてくれる太陽も、全ては宇宙の心の元にあり、その大いなるネットワークの中で生かされているのです。

              

人間、社会、地球、太陽系、そして宇宙と生命のスケールが広がっていく中で、大きくなればなるほど、その中を循環する血液は、目には見えない、霊的なものになっていきます。逆に小さく身近になるほど見えやすく、密度が濃い物理的なものになっていきます。この世界は、大きなものも小さなものも全て同じ仕組みで成り立つ相似形になっており、人間の体よりさらに小さな単位にも同じように血液の役割をしているものがありますが、体より小さくなれば、それはまた目には見えない霊的なものになっていきます。ということは、人間の体は心の状態を最も見やすく現す仕組みになっているということです。

 
治せば治すほど混乱する世界

血液は心の状態そのものであり、心次第で汚れもすれば、美しくもなります。心がきれいであれば、血液は全身を正常に流れ、体も健康で、良い人生を生きます。もしも血液が汚れて病気になれば、それは私たちの心の歪みを、病気が症状を通して教えてくれているということですから、そこから自分自身を振り返り、正していくチャンスでもあるのです。

ところが現代は医療技術が発達し、心とは関係のないところで、病気の症状だけが改善されるようになりました。ただ病気を治し、命を長らえることが医療の目的となり、人生の質を問わなくなったのです。心に原因があるのに心を正さず症状だけを収めれば、その心は必ず別の面で、人生に問題をもたらします。しかし、人々はただ「病気は悪いもの」「長生きはいいこと」と考え、病気を創り出した自身の心と向き合うことなく、どんどん医療に頼るようになりました。その結果、治せば治すほど混乱した世界が広がっていったのです。

それは、世界各地で止むことのないテロと同じ状態です。テロは社会が生み出したものであり、そういった社会を創っている私たち自身に原因がありますが、人々は根本に目を向けることなく、ただ表面的な症状を見てテロを悪とし、必死に抑え込もうとしています。しかし、根本的な原因を無視したままで症状だけを抑え込もうとすればするほど、その矛盾はさらに大きくなり、必ずどこかで再発して、決して収まることはないのです。

現在、日本の国民医療費(保険診療の対象となるもの)は年間総額40兆円にも上り、平均すると国民一人が一年間に31.4万円を医療に費やしていることになります。これはまさしく一大産業です。数字ばかりを追い求める現代社会では、医療産業もGDPとして計上され、そこで数値が上がれば「経済が活性化した」と喜ぶ人々もいます。しかし、それは本当に喜ぶべきことなのでしょうか。社会福祉の充実度をはかるのに医師や病床の数を比較し、多いほど福祉が充実した豊かな社会とされていますが、それほどの医療が必要とされる社会は、健全とはほど遠い状態にあるのです。

 
死ぬことの大切さ

本来、全てが連鎖し循環し、健康そのものであるのがこの世界です。その中で病気は、私たちの心が循環から外れていることを教え、それを正すことを通してこの世界の仕組みや命の意味を学ぶために起こるものであり、私たちがその仕組みを理解すれば、起こる必要がなくなるのです。

ところが、現代社会は常に病気や問題ごとがあり続けることを前提に営まれています。多くの医療の現場で、医師は検査データや知識を基に症状を抑えるための処置をくり返し、病気を根本から治すということをしません。それは、病気があり続けることで病院や製薬会社が利益を得る仕組みになっており、社会がそういった不要なもので成り立っているからです。では、そこに特定の悪者がいるのかというと、それは社会全体に原因があるのであり、その社会を創っている私たち一人ひとりの、命に対する姿勢に責任があるのです。

かつてこれほど高度な医療がなかった時代には、人々は日々命と向き合い、生命感を感じ、死期が迫れば覚悟を持って人生をお返ししました。生命感とは、意識が常に自らの属している生命ネットワークとコミュニケーションを取り、そのネットワークを司る中心の心を感じ取る直観が研ぎ澄まされた状態を言います。ところが現代の人々はただ長生きをしたい一心で医療に頼り、生命感を鈍らせ、生きる上で大切なものは何かを感じ取る直観力を失いました。そして命を失うことに恐怖を感じるようになりました。
しかし、どんなに死にたくないと思っても、人は必ず死ぬのです。それは誰にも平等に与えられた、揺るぎのない真実です。

生命感を研ぎ澄ませ、日々心と向き合って真剣に生きていれば、生きることそのものに大きな充実感を感じるようになります。そのような精神状態に至ると、いつでも命をお返しできる覚悟が自然と生まれ、充実した人生を送って天寿を全うし、達成感を持って旅立つことができます。現代医療は生かすことばかりを大切にしていますが、人生は死を迎えて完結するのですから、死ぬことの大切さがあるのです。

 
奇跡の中の奇跡

肉体を持って地球上に生まれた私たち人間は、目に見える物理的なものばかりを見て、病気になれば何とかその肉体を治そうとします。しかし人間の本質は肉体ではなく、霊性にあります。

人間の魂は、それぞれに固有のカルマ(=個性)を持っています。けれども肉体のない状態では、そこにどれほど歪みがあったとしても現象として現れないため、認識することができません。そこで私たちは、肉体という魂の器を与えられ、器が現す現象を通して自らの個性がどのようなものであるのかを知り、歪みがあれば正していくという道を与えられました。つまり、地球に生きるということは、変化できるということなのです。心を正すことを怠り、肉体だけを治したとしても、死んだ時にそれを持っていくことはできません。そして肉体のない状態では、どれほど心が歪んだままであっても正すことができず、魂も成長できないのです。

はてしない宇宙の中でたったひとつ、生命に満ちあふれた奇跡の星、地球。そこに肉体という形を持って生き、人生の中で出会う様々な現象を通してこの世界の仕組みを学び、魂を進化させていくことができる。それが地球という場所であり、私たちがこの星に生まれてきた目的なのです。

あなたの体をよく観てください。60兆個の細胞、地球2周半分の血管、そして未だ全機能の90%が眠っていると言われる脳 ─── それは人智でははかり知ることのできない神秘にあふれた、生命の最高傑作です。そしてそれは、単独では生きることができません。太陽、水、空気、大地、風。自分の力では何一つ生み出すことのできない天の恵みに育まれ、宇宙の星々や無数の生命が織りなすネットワークの中で命を循環させながら、私たちは今、ここに存在しているのです。それがどれほどの奇跡であることか。その奇跡の中で、70億人の人間一人ひとりがそれぞれに違った個性を与えられ、過去にも未来にも二人といない自分自身として生きていることは、奇跡の中の奇跡なのです。

その貴重な個性を与えられた人々が、互いにつながり、ひとつの生命ネットワークを築くことで、人類の可能性は無限に広がっていきます。一人ひとりがその意識に目覚めることで、つながればつながるほど豊かになっていく。それがこの世界の実相なのです。

 
21世紀の生命観

誰もが大いなる命のネットワークの中で生かされながら、他の人に代わることのできないオリジナルな役割を果たしています。ところが、人が自分のことばかりを考え、自らの立ち位置だけで物事を捉えるようになると、自分は自分の力で生きていると思い込み、他の多くの存在に支えられて生かされていることを忘れてしまうのです。そうすると、体はそのネットワークの中にありながら、意識がつながりから外れて循環しなくなり、滞りが生まれ問題が起きるようになります。その状態が、現代社会のいたるところで発生しているのです。

本来、自然界には自らの存在が他の生命に貢献しないということはあり得ません。植物は生きて成長すれば虫や動物の餌となり、その虫や動物もまた命を全うして土に還れば微生物の餌となり、次の生命の養分となっていくように、自らの生命活動が常に他の命を生かしながら無限に連鎖し、循環し続けているのが自然の姿です。

日本語に「働く」という言葉があります。「働く」という漢字は、「人」が「動く」と書きます。人が動くとは、生きているということです。そして「はたらく」とは、「傍(はた)=他者」を「楽(らく)」にする、即ち、他の生命に貢献することを意味します。つまり、生きているとは他の生命に貢献することそのものだということです。
その中で誰かが病気になれば、そこに滞りが生まれ、みんなのために「働く」ことができなくなります。自分が健康であることは、自分一人分の役割を果たして他を生かしていくという、全体への責任でもあるのです。現代は多くの人が個人のために健康を追い求めるという逆さまの姿勢をしていますが、この精妙なる命の仕組みを理解して生きることが、現代社会の滞りを突破する、21世紀の人類の生きる姿勢なのです。

 
太陽は教えてくれている

今、世界中で様々な問題が起きています。例えばどこか遠い国で起こるテロは、自分とは関係のないものだと思うでしょうか。地震や台風のような天変地異は、人間にはどうすることもできない自然の驚異だと思うでしょうか。

私たちの生きる地球は、太陽の導きの元にあります。太陽は常にその心を送り続け、人間がそこから外れれば、それにふさわしい現象を地球上に起こし、「気付きなさい」とメッセージを送っています。今世界で起きていることの現実を知り、自分のしていることがそこにどのような影響を及ぼしているのかということが観えた時に初めて、人は変化の道を歩み始めます。
病気もまた、私たちの中にある矛盾を現象として現してくれているのであり、症状だけを治す医療に頼っていては、その真の意味に気付くことはできません。だからこそ、生命感を研ぎ澄まし、一人ひとりが真実が何であるかを自ら観抜いていく。そういう時代が始まったのです。
これまでは物理的豊かさを追い求め、医療も経済も拡大していくことばかりが善しとされる時代でしたが、本当に必要なものだけを選んでいく、そぎ落としの時代に入ったのです。それは世の中が大きく歪んでいた分、いっときは痛みを伴うかもしれません。けれどもその先に、生きていることそのものに豊かさを感じられる世界があるのです。

この世界には、流れがあります。出来事の表面ではなく、その奥に心の目を向ける時、全ての出来事の背後を常に変わることなく流れ続ける、大きな流れがあることが観えてきます。自らの立ち位置を離れ、その流れに乗って生きると、不思議なほど色々なことが連鎖し、とんとん拍子に物事が進み、自力で何かを成し遂げようとしていた時には想像もできなかったような世界が現れるのです。その流れの中では、余分なものは自然とそぎ落とされ、人々の中に眠る無限の可能性が花開いて、様々な個性が響き合いつながり合い、美しく循環していくことでしょう。それは個人の満足をはるかに超える、ダイナミックな生命の喜びにあふれた世界なのです。

 
だから太陽は、私たちに心を送り続けています。

 
あなたたちが美しく健康であるように

互いを想いみんなでつながって生きるように

そして世界が豊かになるように

いつも私の方を向いていなさい  ──────────

 
そう呼びかけているのです。

 

 


 冥王星は、目には見えないほど小さな存在でありながら、太陽系の一番外側に位置し、独自の楕円軌道を描いて外宇宙の秩序を太陽系の内へと運んでくれます。つまり、宇宙のスピリットとの交流の星なのです。2006年、その大きさなどが惑星としての基準を満たしていないとされ、冥王星は準惑星に区分されるようになりましたが、本紙では、太陽系にとって大切な役割を果たす重要な星として、太陽系の他の8つの惑星と同等に捉えています。


 

治療法はあなた自身の中にある

人生は物語です。人はある日突然病気になるのではなく、必ずそこに至るまでの心の変遷を歩んできています。「気が病む」と書いて病気というように、病気の原因は体ではなく心(気)の滞りにあり、生命のバランスが崩れて心と体が響き合わない状態になった時に、最も弱い部分に病気が現れます。
畑の土と作物のバランスが崩れれば虫が現れて調整してくれるように、病気もまた、崩れたバランスを元に戻そうとする一種の自浄作用なのです。
もともと、全てが美しく循環し健康そのものであるのがこの世界です。そこに滞りが発生し病気になっていく過程を、逆にたどって元のところへ還れば、人はたちどころに健康になります。それが「元の気」、即ち「元気」です。

下の文字は、「医」という漢字の成り立ちを表しています。

もともと「医」という文字は、体を表す部分と心を表す部分の二つが合わさって成り立っていました。心の部分である「巫女」や「感謝」といった表現から、自分よりも大いなる存在に従い、そこから命(めい)を受け取って気を正していくという姿勢が医療にはあったことがわかります。しかし「医」という文字からは、この心を表す部分が最初に消えていきました。やがて東洋医学的な物理療法や栄養療法を表す部分も消え、外科療法を表す部分のみが現在の「医」の文字として残ったのです。

医療とは本来、体という小宇宙を構成する生命の仕組みをひも解き、そこに流れる気を読み取り、心身のバランスを取る仕事です。生命感を研ぎ澄ませ、複雑な生命の曼荼羅である体と対話することで、魂の目を目覚めさせていく。それはつまり、私たちを生かしているこの世界の大いなる流れに沿って生きるということです。

木の花ファミリーには、様々な病を持つ人が訪れます。そこでは、その人がそれまでにどのような人生を歩んできたのかを聞き出し、病気が発症するメカニズムをひも解いていきます。病気になるには意味があり、人がその意味に気付くと、病気の症状はそれ以上継続する必要がなくなります。そして気付いたことで全身に良い気が流れれば、その流れは細胞を修復し、自然と病気が治っていくのです。

それは誰かが誰かを治してあげる治療の場所ではなく、物事の道理を説き、病気になった人自身がこの世界の仕組みを理解して、元の気へと立ち還る場所です。
人間の中には、まだまだ自覚されていない未知なる能力が秘められています。それまでの自らの生き方が病気を創り出したのだとしたら、病気という負荷を与えられることは、それまでの自分の殻を破り新たな世界へと踏み出すチャンスでもあるのです。そのことに目覚めた時、あなたの中に眠る無限の可能性が花開き、命のスケールが広がって、より大きな世界を生きることになるのです。

病気の治療法は、自らの中にあります。なぜなら、その病気を創り出しているのは自分自身だからです。それは薬のように外から与えられるものではないので、副作用もありません。もともと私たちの中に、精妙な宇宙の法である命の法則があるのです。

そこに気付いた時、一人ひとりが生活の中で出会う出来事だけで学び、自分で自分を健康に導いて、薬も病院も必要のない世界が実現します。

それが21世紀の医療なのです。

 


 

さらに大きく世界観を広げたい方へ        

2017年2月19日(日)~3月18日(土)    
1ヶ月間の真学校 開催   

「医」「農」「食」「経済」「環境」「教育」「社会」「芸術」  ─────
多彩な切り口の講座を通して世界をひも解き、あなた自身をひも解き、人生と現代社会の行き詰まりに突破口を開くダイナミックなプログラム!
1ヶ月間木の花ファミリーに滞在し、宇宙視点で日常を生きるとはどういうことかを実体験として学びます。

【会場】木の花ファミリー
【定員】15名 定員に達し次第受け付けを締め切ります。
【参加費】18~22万円
収入に応じたスライド制です。受講料や食費など1ヶ月間の滞在費全てを含みます。

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あなたが変われば
世界が変わるよ

 

 


一人ひとりの心が変われば世界は変わる!〜雑誌「コミュニティズ」より

雑誌「コミュニティズ」
雑誌「コミュニティズ」

アメリカのコミュニティ向け専門誌である「コミュニティズ」という雑誌の2016年秋号に、ファミリーメンバーのようこちゃんの記事が掲載されました!
これは今年の春に「奉仕と活動」というテーマでの執筆依頼を受けて、自然療法プログラムのコーディネーターを務めるようこちゃんが寄稿したものです。以下に、その日本語版の全文をご紹介します。

ようこちゃん
ようこちゃん

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一人ひとりの心が変われば世界は変わる!

「ここは一体何なのだろう・・・これほど穏やかに人々が暮らしている姿を観たことがない。このような心で生きられたら、人生で他に何も望むものはないだろう。」当時29歳のわたしが日本の富士山麓にある木の花ファミリーを初めて訪問したとき、今までの人生で想像さえしなかった世界に出会いました。そして、「わたしの残りの人生でやるべきことを見つけた!それはここにいる人たちのように穏やかな心でいられるよう、皆が日々実践している心磨きをすることだ」と思い、それから4ヶ月後、木の花ファミリーに移住したのでした。その時わたしは30歳でした。

移住して間もない頃の木の花ファミリー
移住して間もない頃の木の花ファミリー

木の花ファミリーは、赤ちゃんからお年寄りまで血縁を超えた80名のメンバーとゲストを合わせて100名近い人々が一つの大家族として暮らす農的共同体です。創設者である古田偉佐美(通称いさどん)は1981年以降天からメッセージを受けるようになり、1992年、天の意志を地球全体に広めるよう天啓を与えられました。1994年、20名のメンバーが木の花農園を創立し、その後木の花ファミリーと改称しました。「木の花」という名は富士山の主神「コノハナサクヤヒメノミコト」に由来しています。それ以降、木の花メンバーは、人々がつながり、互いに助け合い、自然や生きとし生けるものと調和して暮らす菩薩の里を富士山麓に確立してきました。菩薩とは、他者の喜びを自らの喜びとし、世の為人の為に生きる存在です。

わたしが初めて木の花ファミリーを訪れたとき人々の心の中に観たものは、まさに「菩薩の精神」でした。そしてメンバーになった後、菩薩の精神を元に木の花ファミリーでは様々な社会貢献を行っていることを知りました。その一つとして、木の花ファミリーでは「自然療法プログラム」を提供しています。これは30数年に渡って10000件を越える人生相談に応じてきたいさどんをメインコーディネーターとして、うつ病や統合失調症などの精神疾患、薬物・アルコール・ニコチン等の依存症、そして不登校・引きこもりなどの問題行動や生活習慣病等を抱えている人たちがここに滞在しながら、薬に頼らず心身の健康を取り戻していくプログラムです。わたしは心磨きという未知の道を歩むためには、いさどんの元で学ぶことが最善だと閃き、いさどんと共に自然療法プログラムの担当になることを希望しました。また、今まで10年、20年に渡って改善しなかったうつ病がわずか1ヶ月で完治するようなケースを目の当たりにし、その秘密を紐解くことが新たな時代の社会創りや人々の目覚めのヒントになると強く感じました。そうしたわたしの熱意に触れたファミリーメンバーは、わたしが自然療法プログラムの担当になることを快く受け入れてくれました。このようにして、わたしの心磨きの道はスタートしたのです!

木の花ファミリーが創立されてから最初の10年間はコミュニティとしての土台づくりの期間であり、その後社会貢献の一環として自然療法プログラムが提供されるようになったのですが、当初は原則困っている人なら誰でも受け入れてきました。そうすると、中にはコミュニケーションが取れず暴力を振るう人や裸で施設外に飛び出していく人もいて、その結果わたしたちが警察から呼び出しを受けることもたびたびあり、それはそれはたいへんな時代でした。そこで、その人が改善されるタイミングが来ていないのにここで受け入れることには限界があると悟り、以降、面談で事前に本人の意志を確認し、改善の可能性のある人を受け入れるようになったのです。その結果、現在ではうつ病の人であれば、ほぼ100%改善されるようになりました。さらに、お医者さんからは一生治らないと言われた病を抱えた人でさえ、ここでは治るのです!

Yさんの物語

わたしは精神疾患を長年抱えてきた多くの人々とここで出会ってきましたが、その中でもYさんとの出会いはわたしの人生にとって最も衝撃的でした。2010年春、5年間患っていた統合失調症を改善するため初めてファミリーを訪れたYさん(当時28歳)は、彼女が病気になったためにうつ病になってしまった父親(当時61歳)と一緒にいさどんの面談を受けました。統合失調症の症状である幻覚・幻聴のみならず幻触まで現れ、コミュニケーションがスムーズに取れず、まるでロボットのようにぎこちなく手足を動かしている彼女を見たわたしは、「これほど重度の統合失調症の人にわたしは出会ったことがない。たとえ彼女がここに滞在したとしても、改善されることは難しいだろう」と思いました。ところが、彼女が改善される可能性を見出したいさどんは、病気をもたらした心の性質にしっかりと向き合い、それを改善していけば社会復帰できるでしょう、と彼女に伝えたのです!

その時のことを今、彼女はこう振り返ります。「初対面のいさどんにずばっと自分の本質を突かれたことが今でもとても印象に残っています。いさどんに『あなたは二重人格で嘘つきだね』と言われたことがその通りだったので、『この人は本物だ!この人を信じて取り組んでみよう』と思い、その年の秋に自然療法プログラムをスタートすることにしたのです。」

こうして自然療法プログラムをスタートし、みんなが善意で接しているのを感じたYさんからは徐々に緊張や不安が解消され、それと共に体の動きも自然な姿に戻っていきました。そうした姿を間近で観ることは、わたしにとって信じられないような想いと同時に大きな喜びでした。また、少しずつリラックスできるようになった彼女が滞在を開始して3日目には減薬を始め、滞在10日後には断薬し、薬がなくなっても症状が変わらないことを目の当たりにしたとき、ここには薬に代わる何かがあるのだとわたしは考えるようになりました。

今、Yさんはケア滞在の最初の2ヶ月をこう振り返ります。「毎晩の大人会議を含め生活の中でみんなが真剣に心を学ぶ姿勢から自分も学んでいくことができました。みんなと話す中でみんなが伝えてくれるベースにはその人を想う愛があることもわかりました。また、いさどんとの面談もとても効果がありました。1週間毎に行われる面談ではいさどんから課題が与えられるのですが、その結果を受けてまた次の面談で新たな課題が与えられていくのです。滞在1週間後から日記を書くことが課題として与えられたのですが、日々の中で自分を見つめ、自分が何を考え感じているのかについても、少しずつ気付けるようになっていきました。」

そして滞在がスタートしてから2ヶ月が経ったとき、Yさんがなぜ病気と呼ばれる現象をもらったのか、その事実に真正面から向き合う機会が訪れたのです!今、当時のことをYさんはこう振り返ります。「自意識の強いわたしには自分の非を認めたくないという自己防衛本能が働いていたのでしょう。だから、病気を引き起こした自らの心に向き合うために2ヶ月という準備期間が必要だったのです。滞在してから2ヶ月後、木の花ファミリーの思いやりにあふれた環境の中で自己防衛をしないでいられるようになり、自らの心を観る精度が高まった段階で、いさどんからわたしが二重人格になった経緯を次のように伝えられました。『あなたは幼い頃から母親や周囲に対して感情を抑圧する癖があり、就職してからは感情をさらに抑圧してきました。そして幻聴が始まった23歳の時に、今まで抑えていた感情が自らの手から離れて暴走し、コントロール出来なくなり、現実逃避の果てに別の人格(自分を罵倒する声)を作ってしまったのでしょう。』いさどんがそれを解明したのは、わたしの心の中にわたしが病気となる原因を作った種がある、とまさに気付き始めていたときでした。それまでのわたしなら自分の病気を両親や環境のせいにしていたので、いさどんの言っていることをそのまま受け入れることができなかったかもしれません。この面談を境に、自分ともう一人の人格を同一化する作業を第一に進めながら、自分が病気だというよりも、自分の心がそのような病的な状態をつくったのだと捉えるようになりました。それからは自意識が強い自分をよく知って、自己コントロールしていくことがもっとも大きなテーマとなりました。」

それ以降、Yさんの思考がどんどん秩序だったものとなり、彼女が書く日記や大人会議での発言も客観性を帯びた安定したものになっていきました。さらに、表情も明るく顔つきも健康になっていき、滞在3ヶ月半でYさんは見事自然療法プログラムを卒業したのです!

天からの贈り物を分かち合っていく

その後、彼女はここで長期滞在を続け、アルバイトをしながら、「かつてのわたしのような病を持つ人々を支援する仕事に就き、少しでも人の役に立ちたい」という想いから、精神保健福祉士になるための学校に通い始めました。その2年後、見事資格を取得したYさんは、2015年夏から精神保健福祉士として精神科病院に勤務するようになったのです。

現在、来院する患者さんの話を聞きながら忙しい毎日を送るYさんはこう語ります。「現代の医療は主に表面的に現れた症状に対処する対症療法であり、一般に心理カウンセリングなどもありますが、木の花ファミリーの自然療法プログラムほど心の精度の高いものにわたしは出会ったことがありません。そのため、精神科病院で出会う人の中には木の花ファミリーに来て自然療法プログラムを受けたらいいと思う人がたくさんいます。わたしはこのプログラムを受けて、自分を知り、コントロールする力を身につけさせていただいたことで、少し自信がつきました。このプログラムを受けた人たちを観ると、意欲を持って取り組んだ人達はどんどん変化し、元気になっていく姿がありました。わたし自身その姿に感動したことや、元気になった姿を見させていただいたことへの感謝が湧いてくることが何度もありました。ファミリーメンバーがこうした人々を受け入れ、人が変化していくことに寄り添い、共に歩み、回復することの喜びを共有することは素晴らしいと思いました。わたしだけではなく、ここではたくさんの人が病気の状態から脱し社会復帰していったことは、まさにここが真の癒しを提供する愛ある場である証拠です。ここはこれからの社会、また人類にとって貴重で重要なコミュニティです。」

6年前に木の花ファミリーに出会ったときは自分という狭い枠に囚われ、病的状態にまで至ってしまったYさんに今、他者の喜びを自らの喜びとする「菩薩の精神」が芽生えてきたのです。わたしが木の花ファミリーメンバーになってからもうじき9年になりますが、自然療法プログラムを担当することを通して、自分自身の成長のみならず他者のために貢献できるよう心磨きをすることは、まさにわたしの天命であったとますます実感しています。驚くべきほど短期間で人の変化を間近で見せてもらえるたいへん貴重な機会をいただき、うつ病や統合失調症などの精神疾患のみならずアトピーや糖尿病といったあらゆる心身の問題はすべて心が原因であるという真理に出会えたことは、この世界にあるすべての問題を解き明かす鍵を手に入れたも同然なのです!

日本語で「病気」は「気が病む」と書き、その原因は心(気)の滞りにあります。病気とは生命のバランスが崩れ、命と命が響き合わない状態です。それとは逆に、「健康」とは「元気」なことであり、元の気の通りに命と命が響き合いながら、連鎖し循環する姿です。木の花ファミリーの自然療法プログラムでは、20年以上もの間心の病を抱えていた人たちがわずか数ヶ月で回復するケースが多々あり、人はそれを「奇跡」と呼びます。しかしながら、なぜ病気に至ったのかを過去から現在に至るまで緻密に観ていき、病気を引き起こした心のあり方を改善する意欲さえあれば、誰でもその状態を克服することができるのです。それはこの世界の法則から捉えれば、「奇跡」なのではなく、至極「当たり前」のことです。真の意味で病気とは、本来の生命のあるべき姿から外れていることをわたしたちに知らせるメッセージであり、元の状態に戻そうとする自浄作用なのですから、ありがたいことでもあるのです。しかし、できれば健康なうちに命のありがたさに気付きたいものです。そのために、ファミリーメンバーは心磨きを最優先にして日々を生き、「菩薩」になるための道を歩んでいるのです。

わたしたちはYさんを治療したのではありません。彼女がなぜそのような状態になったのかを共に探っていっただけなのです。そして、彼女が自らの姿勢を振り返り、元の調和の心に還っていっただけなのです。わたしの生き方も木の花ファミリーの生活も、世界中にそうした調和のネットワークが広がっていくためにあります。ですから、すべての人々が健康になることはわたしたちの願いです。一人ひとりの健全な体と心が健全な世界を創っていきます。一人ひとりの心が変われば、世界は変わるのです。一人ひとりの心が元の調和の心に還っていけば、自ずと病気は消え、世界中のあらゆる問題事が自動的に解決し、平和が地球上に訪れるのです。

21世紀は人類がそのことに目覚める時代です。善意・愛・調和のネットワークが地球全体に広がることを願って、今日も日本の富士山麓にある心の湯治場では、皆さんのお越しを楽しみにお待ちしています。

 

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2016年9月、収穫祭にて

 

 


21世紀を生きる人類の目覚め③ いさどんからのメッセージ

自然療法プログラムの卒業をお祝いするコンサートでは、プログラムの責任者であるいさどんから、新たな人生の旅立ちにあたり卒業生に向けてメッセージが贈られます。今回のいさどんからのメッセージは、卒業生のTさんだけではなく、広く人類に向けて、そして宇宙全体に発信されました。

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Tさんが自然療法プログラムを受けるためにここを訪れたときには、彼女は自分の人生を思い通りにコントロールしたいという願望を持っていました。最初の面談の際、「僕からすると、それは時代の現れです」と彼女に伝えたことを覚えています。しかし多くの人たちは、まだそのことに気付いていません。木の花ファミリーがこのような生き方をしているのも、わたしたちがこの生き方をしたいという理由からではありません。それは時代が移り変わっていくときに、新たな生き方のモデルとして示す役割を与えられ、それを果たしているということなのです。そして、それは個人的望みを叶えるという視点では理解できないことです。

7月1日にバングラデシュでテロがありました。その後もイラク・サウジアラビア・インドネシアと今日5日までの間に世界各地で何回もテロが起きています。その多くについて、日本ではイスラム教徒もしくはイスラムの影響を受けたテロリストたちの仕業だと言われています。しかし、それは真実なのでしょうか。

あるひとつの視点を取り上げてみます。日本のマスコミでは、あのテロで犠牲になった人たちは、発展途上国に一生懸命貢献してきた社会的に優れた人たちだと報道しています。僕はそのことに対して批判しようとしているのではなく、もうひとつ別の視点を持っています。日本のNGOが新興国の人たちに支援する多くは、ビジネスが目的です。今回もジャイカの支援のもとに、企業に携わる人たちがプロジェクトを組み、ダッカの交通網を整理することが目的でした。きっと、バングラデシュの人たちも含めてこういった人たちは、日本のように交通が整備された豊かな国になることを望んでいたのでしょう。その多くはお金の豊かさであり、物理的豊かさです。

同じように、僕はこの数日間日本のテレビ番組を観ていました。日本では、ここ10数年もの間、毎年30000人ほどの人が自殺しています。そして、年老いた人たちの介護の問題が大きく取り上げられています。世の中にはこれほどたくさんの人がいるにもかかわらず、孤独で死んでいく人たちが数多くいるのです。しかし、さらに驚くべきことは、ここへ来て年間たくさんの人たちが介護殺人をしているということです。つまり、自分の家族を介護しながら、その家族を殺してしまうという現象が起きるようになったのです。日本は経済的な先進国ではありますが、ある意味、物やお金が優先し過ぎた先進国でもあり、同時に貧困率がとても高い現実もあります。そして、不健康寿命と呼ばれる病気になってから死ぬまでの間の寿命についても、日本は先進国の中でもっとも長い国なのです。

僕はこの木の花ファミリーの生活自体が、そういった現代の様々な問題を解決できる方法だと捉えています。そして、介護殺人の番組を観ていたときに、木の花のシニアメンバーたちはそのような場面に出会わなくてもすむと思ったのです。まず、木の花のお年寄りたちはその人にふさわしい役割が与えられ、その人らしく生き生きと生活しています。そのときに僕はここの生活の重要性を確信したのです。表面的には見えにくいかもしれませんが、この生活にこそ、その隅々にまで新たな時代を迎えるための解決策がちりばめられていると再確認したのです。

Tさんが木の花ファミリーを訪れ、最初に面談を受けたとき、「あなたの症状は時代を表しています」と僕は伝えました。わたしたちが人生で出会ういろいろな出来事はすべて、時代を表現しています。そして、良いことも悪いこともすべて、時代を創っていくのです。その中で、良いと思われることについてはそのまま行けばよいでしょう。しかし、不愉快に感じる悪い出来事については、特にそのことの意味をよく理解し、人生に活かしていかなければ、ネガティブな時代がどんどん創られていくことになります。しかし、そのネガティブの反対側に光があると気付いたならば、人はいつでもその光に戻ってこられるのです。

僕はTさんの病的症状に付き合いながら、彼女の中に光を観ました。彼女の優秀さは今までは20世紀型であり、西洋的な優秀さの活かし方だったと思うのですが、そういったものは彼女の肉体や精神に多くの矛盾やストレスを与えました。それでは、新たな社会のモデルにはなれません。ですから、彼女にはそれを克服してもらい、彼女と同じような状況にあるもっとたくさんの人たちの光になってもらいたかったのです。本来、すべての人は尊く、優秀なのですから、誰しもがそれを新たな時代に活かしてもらいたいと僕は常に思っています。

時代はもはや、優れた一部の人たちが皆をリードする時代ではないのです。僕はそのことに気付いたので、木の花ファミリーをこれまで維持してきました。そして、それに共鳴した人たちが、今ここで共に歩んでいるのです。この21世紀に示される人類の価値は、まだまだ世の中には十分に知られていません。ですから、Tさんにはこれを機会に、共にこの価値を地球上に広げる人になってもらいたいと思います。僕は今、物理的にはここにいる100名ほどの人たちに語っていますが、霊的には地球上、もしくは宇宙全体を意識して語っています。それは、ようやくこの価値が広がる時代が訪れたからです。

ですから、木の花ファミリーの取り組みは誰のためでもありません。宇宙がそれを要請する時代が訪れたのであり、そしてわたしたちがそれを当然のように表現するべきトキが訪れたのです。いつの時代でも、時代が大きく転換するときには新たなメッセンジャーが現れるものです。それは破壊のためのメッセンジャーであったり、新たな秩序を示すためのメッセンジャーであったり様々ですが、そういったことがいろいろな現象を通して今の時代に観て取ることができます。

Tさんの難治性うつは、新たな時代を切り開くために現れました。しかし、そのことの奥深さが観えず、その症状を単なる病気としてしか捉えていなければ、世の中にひとり、うつ病の患者がいるだけになります。

そして今、人間社会全体がうつ病を発症しているように観えます。うつ病の原因は日本にもアメリカにもヨーロッパにも中東にも至るところに存在し、今、世界中がうつ病で病んでいるような状態なのです。物理的にも環境破壊という症状を抱えていますし、そしてわたしたちの肉体のように、地球という体の生命力がそのことに対する矛盾として、うつ病という症状を噴き出させているのです。実は、太陽系の自律神経は太陽が担っています。ところが今、太陽の黒点が異様な活動をしているがために、地球のマグマの活動がおかしくなっているのです。

このように、時代は天体と共にあります。そして、天体や時代と共にわたしたち人類が生きていく時代が、この2000年から始まる1000年紀に表現されるのです。

21世紀は人類が真実に目覚める時代です。今まで人類は自らの欲望を叶えることが豊かさであり、その延長に幸せがあると思い生きてきました。その価値観のもとに、政治・経済・宗教・教育・医療など、そういった社会的構成要素すべてが発展してきたのです。だから今21世紀に入り、今までのどのような手法を使ったとしても、人類は解決策が見出せない状況に直面しているのです。

その突破口は――、宇宙の構造がどのようになっているのか、そして宇宙と自分自身との関係がどのようになっているのかに人類が気付くことにあるのです。実は、人間には宇宙の構造や宇宙としての自分自身のあり方がすべて、情報として自らの内に眠っています。しかし、自我にまみれていては、そこから目覚めることはできません。それは、個人が自我の「独裁者」に囚われている状態です。

そこで、わたしたちが自らのエゴという小さな「独裁者」に囚われ、他者と調和することなくこの世界に矛盾をもたらしながら生きていくのか。もしくは、そのような愚かしさを学び、自らを自我の中に閉じ込めている枠を取り払い、宇宙の法という大いなる「独裁者」のもとに自らを解き放していくのか。

その真実に目覚めることが、21世紀に生きる人類一人ひとりに課せられたハードルです。自らの囚われから自らを解放すれば、わたしたちは宇宙そのものです。20世紀までの物理的一辺倒の二元的発想の時代から、いよいよ三次元的思考にわたしたちが移行したとき、これまで永らく眠っていた脳の90%が活かされていくのです。それは、今までのような損得や善悪の二元的発想からでは、解釈できない世界です。わたしたちが三次元的脳を使うようになると、きわめて奇抜なアイデアが生まれてくるようになります。地球上にいながらにして、宇宙の実体が瞬時に理解できるようになるのです。そして、物事の流れが格段に良くなり、真理が湧き出してきます。それが21世紀を生きる人類が創る社会です。

 

真実とは、知識をもって得るものではない。真実とは、本来観えるべきものが観えた者に湧き出し、その生き様に現されるものである。そして、その受け皿として、すべての人間に可能性がある。人類の目覚めと共に、地球は今、宇宙に新たな一歩を踏み出すときが来ている。

 

 

Source of photo: blog.livedoor.jp/matukura64/

 


21世紀を生きる人類の目覚め② Tさんの目覚めの物語

Tさんの自然療法プログラム卒業コンサートで、Tさんからファミリーメンバーに向けて手紙が読まれた後、ケアサポーターのようこから、Tさんの4週間のケア滞在を振り返った「Tさんのケア物語」がシェアされました。

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宇宙のサイクルからすると、2012年12月21日銀河の冬至を迎え、それから半年が経った2013年6月、Tさんの人生を大きく方向転換する出来事が起こりました。「突然、目には見えない防護の盾がわたしからなくなり、内なる痛みがあふれ出し、自殺したいと思うようになりました。同時に、賢い知恵を与えてくれる聖なる存在と、わたしを攻撃しようとするモンスターのような存在の両方が現れるようになったのです。」それまで弁護士として、また社会企業家として活躍していた彼女にとっては、その出来事が霊的な目覚めの契機になったのですが、台湾の精神科では「最も深刻なうつ病」と診断され、それ以降3年間、睡眠障害やエネルギーが低く生きる気力が出ないという症状に苦しんできました。また、交感神経障害・ホルモン障害・肝臓の機能不全・アレルギー・高いガンのリスク等、多くの物理的な症状を抱えていたTさんは、インターネットで木の花ファミリーの存在を知り、6月7日初めてファミリーを訪れたのでした。最初の面談の際、いさどんからは「精神的なエネルギーの矛盾が今のあなたの状態をつくっているのですが、実は、あなたの症状は時代が要請しているように捉えられます」と伝えられました。続けていさどんから冥王星の248年の周期が2008年に終焉を迎えたことを聞いた彼女は、「だからわたしは2008年に弁護士の仕事を辞めたのですね!」と興奮しながら話していました。さらに、カルマ読み・カタカムナ・地球暦に基づく分析をいさどんから伝えられたTさんは、「今日はわたしにとって人生を変えるような一日でした!わたしの優秀さが20世紀型であると伝えられたことは目から鱗の気付きです!」と感銘を受け、ケア滞在をスタートすることになったのです。

ここに来るまでは明け方まで眠ることができなかったTさんが、ここに滞在するようになってから夜に眠り朝には起きるというリズムが自然と身についていき、それは彼女にとって嬉しい驚きでした。また、最初の1週間ですでに体の中がどんどん浄化され綺麗になっていくのを感じた彼女は、「ここの食事の効果が現れていますし、身体的には皆によって栄養を与えられているように感じています。でも、精神的にはまだ、とても緊張していて不安定です」と話していました。

それから1週間が経ち、1週間面談の冒頭でいさどんは次のように彼女に伝えました。「通常このケアプログラムを受けている人の面談は、病的な状態を克服するための内容に専念します。しかしあなたの場合、将来のあなたがどのように社会に貢献していくのかを考えると、今のあなたの物理的な症状は大きな問題ではありません。ある意味、ターニングポイントを迎えることは別世界に入ることなのですから、そこを越えたら以前のことを考える必要は本来ないのです。これは初めてのケアのケースですが、あなたの魂が目覚めれば、物理的症状はすべて自動的に克服できるでしょう。そして自分の健康に自信がついたとき、あなたは新しい意識で生き始めるのです。」そして、残りの面談の時間は、神様やこの世界の仕組み、人間のエゴについてのTさんからの質問にいさどんが答える時間となり、あっという間に2時間が過ぎていきました。そして、面談の最後に彼女の地球暦を観たいさどんからは、「改めて今、あなたの地球暦を観てみると、想いがあってもなかなか行動に移せない傾向や、女性的エネルギーを育む必要性が現れています。そこについては、次の1週間も引き続き日記を書くことによって、自らの性質を知り、改善を図っていきましょう。的確なる振り返りのもとに的確なる変化があります」と伝えられ、中身の濃い面談が終了しました。

2週目になると、Tさんの過去のトラウマから来る精神的傾向が顕著に現れてくるようになり、「ここの環境は素晴らしいがみんなが優しくしてくれると、自分にはそれを受ける価値がないと思い、死にたい気持ちになる。木の花に来てから今日までは比較的自分の中では安定していたが、ここに来るまでは毎日泣いていて、今日の午前中も泣いた。自分の枠が壊れるのが怖い」という感情が出てくるようになりました。そのような中、6月17日に開かれたお誕生日会では、「自分が人前で完璧でいなければいけないという枠を壊すために出演を決めました」と話してくれ、自らの枠を超えようと努力する彼女の姿勢も伺えました。また、彼女の優秀さや競争心から、「わたしの日記に対するいさどんからのコメントに怒りを感じてしまう。皆はいさどんの大きな愛を感じているのに、わたしにはフィルターがかかっているため、その愛を感じられない」という感情も現れてきましたが、「でも、いさどんがいつもコメントでわたしに伝えているのは、自らの枠を超えて物事を観ること、というところまではわかり始めてきた」という気付きも得るようになりました。

そして2週間面談の際、いさどんからは、「この2週間が経って、あなたは自らの傾向がだいぶわかってきましたね。ただ、感情移入して物事を観る癖があなたにはついていて、それがまだ取りきれていません。最初の面談のとき、あなたのガン体質についてもこのプログラムが順調に進んでいけば、自然に解決されるでしょうと伝えましたね。ガン体質を引き起こす要因のひとつとして、感情的になることがガン体質をつくるのです。そういったことも含めて、今日の時間を僕は楽しみにしていました。ようやくこの話を伝える段階が来たと思ったからです」と伝えられました。その後、前回の面談同様、Tさんが人間の自我や自由意志等についていさどんに質問していく中で、いさどんからは次元の高い話が引き出され、最後にいさどんからは次のように伝えられました。「いつものことながら、あなたは僕がしたい話を引き出しています。ですから、あなたがこれからの時代にその意識を活かせば、社会や他者のために大きな役割を果たしていくのです。ところが、そのような人が今、ここでケアを受けているのです。本当は、自分のことばかりに興味を持っている場合ではないのですよ。2016年6月21日という夏至の今日、あなたにこのことを伝えるのはとても意味があると思っています。今日は、人類にとってとても重要な日なのです。あなたはこの2週間の間、ここで自分を知るという経験を経て、今日を区切りとして新たなバージョンの自分としてこれから臨んでもらいたいと思います。ですから、本当の役割に目覚めるために、次の1週間も引き続き自分と向き合うために日記を書いてください。」このようにして、またしても中身の充実した1時間半の面談が終了したのでした。

ところがその後、なかなか日記をいさどんに提出できなかったTさんには、「いろいろと想うところはあるが、ネガティブなことを書くといさどんから『あなたはエゴに囚われている』というようなコメントが返ってくると予想できる。なるべく大事な話をいさどんから引き出そうと思うと、何を書いたらいいのかわからない。」「なぜいさどんが100%正しくて、自分が常に間違っているのかが理解できない」という感情が働き、自らと向き合う作業がなかなか進まないまま、3週間面談の日がやってきました。

3週間面談は、これまでの面談と違い、たった20分で終了しました。いさどんからは、「この3週間を振り返ってみると、あなたはとてもユニークなケア滞在者です。僕にとっては良い経験になりました。ただ、最終的には僕があなたをサポートする意図はあなたに通じているとは思いますが、本当はもっと簡潔にそれが伝わるべきことなのです。それは、あなたの高い能力や癖によって余分な時間をかけているということでもあります。このケアの取り組みの最初の頃、あなたは過去に囚われていて、今は現状に囚われていて、なかなか未来志向に行かないのです。ですから今、3週間面談にあたって、できれば4週目はそういった思考回路を元に日々を過ごしたら、次回の面談で卒業になるでしょう」と伝えられました。次にいさどんはTさんにこの3週間を振り返ってみてどうだったか尋ねると、自分は西洋的思考を持つ中国人であり、香港や中国の歴史上、独裁者を恐れているという話を彼女が伝えたとき、いさどんは彼女の話をさえぎり、次のように伝えました。

「僕はこの世界はとても独裁的な世界だと思うのです。それは、人間社会のことではなく、この世界は宇宙の法という絶対なるものによって成り立っているということです。わたしたちはあくまでもそこから創り出されていて、すべてのことがその法によって動かされているのです。そこがあなたに伝わらないと、時間が余分にかかってしまうので今伝えています。ですからあなたが言うように、中国・香港の歴史やあなたの西洋的精神、それからあなた個人の家族との関係は、小さく区切ってそこを意識して観るから、そういったことが起きているだけのことなのです。そこに意識が集中する原因を取り除けば、そういったことは起きなくなるものなのです。あなたがこの世界を限定しないで観るようになれば、あなたがここへ来てケアを受けることになったいろいろな症状から解放され、あなたがこの世界に対して最も貢献できる人生を生きられるのだろうと僕は観ています。ですから、4週目はあなたの個人的な事柄や区切った視点を抜きにして、本来あなたが優秀な人であるからこそ、その優秀さをあなたの人生にポジティブに表す方向へ思考を持っていってもらいたいと思います。」

そして、Tさんがようやく自らと真摯に向き合えるようになり、客観的視点と共に自らの感情や思考を振り返ることができるようになったのは、4週間面談の直前のことでした。今回の滞在を4週間と事前に決めていたTさんにとって最終面談となる4週間面談の際、いさどんからは次のように伝えられました。「このケア滞在の途中では、卒業は難しいのではと思うときもありました。その難しい理由として、あなたが多くの過去のトラウマを持っていること、そしてあなたが社会的に優秀であることが二重にあなたを改善に向かわせるための障害となっていました。しかし、この取り組みの過程であなたと接していて僕が気付いたことは、あなたはとても正直にネガティブさを表現していたということです。どのような場合でも正直であることが改善の大前提になります。その延長にあなたが優秀であることが功を奏し、一度は否定的になっても、すぐにその奥にある意志を受け取ることができるようになりました。それは新たな知識を取り入れるというような単なる学習ではありません。それは、元々あなたの中に僕から伝えられ引き出されることの重要性があるということです。ですから、どれほど強く過去の囚われに影響されていたとしても、あなたはそれを理論的に自らの中から思い出すようにして超えることができた、と今僕は振り返っています。そして当初の目的のように、僕はあくまでもサポートしただけであり、あなた自身が自らの中にある真実に気付き、さらに今までいろいろなところで学んできたことを活かした結果、今のあなたの状態につなげたと思うのです。そこで明日、あなたの卒業コンサートを開き、あなたの卒業を祝いたいと思います。」

このようにして、見事4週間にして卒業に至ったTさん。一般的な医療機関からすれば、彼女は本当に難しいケースだったのですが、だからこそ、これから自らの事例を世の中のために発信していこうとする彼女は今、本当の自分をこれから表現していくという希望にあふれています。「ケア滞在の最初の一週間は、わたしは古い状態のままであり、『わたしがしたいことはすべて、わたしにはできない!』と感じていました。しかし今、わたしはより大きな自己とつながっていると感じることができ、それがわたしの希望の光です。」

光の時代の幕開けと共に、Tさんの新たな人生も今、スタートしたばかりです。