世界中のご聖水と共に ~2016富士浅間木の花祭り~

今年も残すところ1か月半。地球が太陽の周りを一周する365日が、あっという間に過ぎていきます。2013年より国の重要無形民俗文化財である愛知県東栄町の花祭がここ富士の地に継承され、「富士浅間木の花祭り」として3年間開催されてきました。

木の花祭り

この3年は、宇宙的に見ても大きなターニングポイントにあります。

太陽系は、こうしてみなさんがこの記事を読んでいる間も銀河の中心を、螺旋運動をしながら進み、宇宙の中を移動しています。その螺旋の一周は25800年です。
2012年12月21日は、マヤ暦においても一つの区切りでしたが、その日はこの周期における冬至でした。冬至とは一年で最も昼が短い闇のピークです。すなわち、人類は25800年の間、この日に至るまで闇のピークに向けて歩んできました。

スライド09中国天盤の巡りによると、そこに至るまでの6500年のうち、最初の3250年は帝王がこの世を作っていく時代、その後の3250年は聖人(宗教者)がこの世を作っていく時代とされて来ました。
そしてこの冬至を機に、人類は光の方向に向かって歩んでいます。その時代は一般の人々が意識的に目覚め、この世を創っていく時代とされています。この暗闇から抜けたこれまでの3年間は、マヤの長老によると、この先の在り方に大きく影響を及ぼす、とても大事な3年と位置付けられています。

そしてその3年の歳月を経て2016年の木の花祭りは、新たな光の時代に向けた確固とした歩みが始まる大事な節目となります。

世界各地から届いた聖水
世界各地から届いた聖水

これまで木の花祭りで使うご聖水は、日本各地から送られてきていましたが、今年は国際化しています。7月に参加した国際会議の際に仲間に呼びかけ、世界の5大陸、24か国(アイルランド、イギリス、スペイン、ポルトガル、イタリア、スイス、デンマーク、エストニア、ノルウェー、スロベニア、ギリシャ、イスラエル、ナミビア、セネガル、アメリカ、メキシコ、ジャマイカ、ウルグアイ、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランドなど)44か所からお水が集まってきています。そして更に、ブータン、タイ、バヌアツなどからもお水が届けられる予定です。

これら世界から集まった水は、祭場となる舞庭(まいど)の中央で焚かれる湯釜に注がれ、混ざり合い、火にかけられます。その湯釜の周りを、自らの心の汚れをしっかりと見つめ、それらを認識して汚れを落とし、きれいな心になって調和の世界を創っていくという意志を持った人々が舞い踊ります。

世界中の水が融け合う釜を囲み、人々の心も一つに溶け合います
世界中の水が融け合う釜を囲んで舞い踊り、人々の心も一つに溶け合います

物理的には人間たちが舞い踊っているように見えますが、そこには見えない存在も共に踊っているのです。そうした調和的で活動的なエネルギーと共に、混ざり合った世界の水は蒸気となり天に昇り、世界中を旅して、その調和的な響きを広げていくのです。

是非、皆さまの地域からもご聖水をお送りください。世界中のお水と共に、そしてわたしたちの想いを通して、この世界を真に調和的な世界にしてまいりましょう。
お水の送り先は、以下の通りです。
 

〒419-0302 静岡県富士宮市猫沢238-1 おひさまハウスひまわり
木の花ファミリー 田中 宏之 宛にお願いします。
電話:0544-66-0250
 

■ ご聖水をお送りいただいた方には、折り返し記念品を発送させていただきます。

■ ご聖水は、1月28日までに木の花ファミリーへお届けいただけますようお願いいたします。

■ 1月30日の祭り当日は、午前7時半より、ご聖水を注ぐ釜を清める「釜祓い」の神事が始まり、続いて釜の中で世界中の水がひとつに融合する「湯立て」が行われます。また、祭りのクライマックスとなる「湯ばやし」の舞では、この湯が祭場中にふりまかれ、人々はその湯を浴びて新たな自分へと生まれ清まります。当日祭場へお越しになれない方々も、ぜひお住まいの地域より想いを向けて祭りにご参加ください!

→ 祭り詳細および当日の式次第はこちら

■ ひとつに融合した聖水の一部は、祭り後の2月3日に行われる「水の御用」にて川へそそがれ、大地へと還ります。また、一部は木の花ファミリーにてつくられる「御神酒」へと生まれ変わります。
 
 


第8回大人サミットレポート

年明けすぐの三連休に第8回大人サミットが、木の花ファミリーを会場に開催されました。

大人サミットの「大人」とは、自らの意識が世界を創造している、という自覚と責任を持ち、個人の枠を超えて、他者のため、地球全体のために生きる「大きな精神」を持つ人を意味します。

第8回大人サミット
第8回大人サミット

当初、大人サミットは、社会的な地位を築かれた弁護士、医者、会社社長、大学教授などが、2009年の年末頃から木の花ファミリーを訪れるようになり、こうした方々が自らの専門性や経験を活かして、調和的な世の中作りのプラットフォームを作っていけるのではないかというビジョンの元に、2010年9月に第1回目が開催されました。年齢的にも「大人」の方々が多かったのですが、第3回目に、大学教授と共にたまたま居合わせた大学生の参加により、調和的な世界の創造に取り組む意識の高い若い人材が参加するようになりました。四年半の月日を経て、大人サミットには、年齢、職業、国籍、宗教など、ありとあらゆる枠を超えた多種多様な人々が集うようになりました。第8回目となる今回は、15歳から75歳までの男性11人、女性5人の大人が集いました。職業も幼稚園教諭、エンジニア、NPO法人の役員、整体師、学生、食の仕事をしている人など様々です。韓国からの参加者もあり、スタッフも含めると総勢20名の参加でした。

ファミリーと一緒にどんど焼きも体験
ファミリーと一緒にどんど焼きも体験

第8回は、広い世界観を持って社会、そして自らを観るために、「宇宙の仕組み」、「2014年の社会情勢」、「産業革命以降の社会を見る」などの切り口で、木の花ファミリーをこの20年間リードしてきたいさどん、そして宇宙の真理をわかりやすくプレゼンにしてくれるみかちゃんからたくさんの情報提供がされました。三日目には、木の花ファミリーで生まれ育った15歳~20歳の子どもたち3人も加わり、一人ひとりがこれからの社会をどう生きるのかをテーマに座談会を開きました。これまでの大人サミットと比べて、ゆったりとした温かい場の中で、参加者は静かに、でも確かに何かを掴んだようでした。
以下は参加された方々の感想です。(以下に載せた感想は、全体のほんの一部です。)
 

和やかな空気
和やかな空気

「初日から場の空気の変化がすごかった。それに加えて一人ひとりの三日間での心の中の変化も感じられた。最終日に木の花で育った子どもたちが入ってくれたことで、すごく場の空気が活性化されたし、自分のことじゃなくて他人を想って悩んだり、涙したりする姿は理屈じゃなくて、こういうことなんだよなと言うことを感じた。自分のことばかり考えている自分って(笑)」(しゅうくん 20代)

「今、世界(地球と人類)が大きな転換期にさしかかって来ているということは以前から感じていましたが、今回のサミットで宇宙的な視野と銀河系レベルの時間軸の点からも、そのことが明らかになり、益々これからの世の中の変化と、その中での自分の成長が楽しみになってきました。」(のっちゃん 60代)

「予測不能な展開でも、すべてがしかるべきところに収まっていくんだなぁと感じました。自分の思い込みで自分の世界が成り立っているので、自分の気付きを大切にわからないことをわからないままに受け入れ、楽しみにながら前に進み続けようと思います。」(かつ 30代)

いさどんによるプレゼンテーション
いさどんによるプレゼンテーション

「この度、初めて参加させていただきました。これからの新しい時代を迎えるにあたって、いさどんのお話は、初めて知る内容もありながら、全て以前から知っていたような魂から腑に落ちるお話ばかりで、皆さんの心地良い空気感の中、嬉しく聞かせていただきました。」(ともこさん 30代)

「地球環境や紛争、色々なことが起こっているが、全て人の心が原因で起こっていること。まずは自分の心を観る。それが一番大事で真っ先にやらなければいけないことなんだと思った。どこでやるとか結果は後からついてくる。「自分の心を観る」そこだけは外さないでやっていく。心の動きとしては、1日目は自分の実体を知る、2日目は、ダメな自分だからやらないといけないと思う、3日目は、今やれる環境にあることに感謝して、思いっきりやらせてもらおうと思う。という風に変化していきました。」(けんくん 30代)

「天意は頂くもの。それを実感した3日間でした。「大人サミット」は3日間というまとまった時間、しかも木の花ファミリーという場でできる。やっぱり「出張木の花塾」とはぜんぜん違うなという感想。「濃さ」が違うのと「場」が違う。どちらも天意で進むのは同じだけど、やはり深い場になるなという印象です。」(けーご 30代)

涙を流し人を想う心を語るにちわ
涙を流し人を想う心を語る日和

「参加者それぞれが抱えていたものを手放し、解放されていく姿がとても感動的だった。本当の意味での「大人」を知り、これからの指針をもらえた。参加者一人ひとりの個性が、その場を良いものにしていた。ヒヤヒヤする場面もあったけどね。」(よしてるくん 30代)

「今まで現象や枠に囚われていたことが何だったのか?なんやただただ、その流れに身を任せていただいていったらいいのか~、とめちゃくちゃ嬉しくなりました。最終日、木の花で生まれ育った三人の想いに、初めて木の花楽団の歌を聞いたとき以来、魂が震えるということがあり、久しぶりに嗚咽しました」(らぶちゃん 40代)
 

「天とは?」「地とは?」「人間とは?」こうしたことを理解した人々がネットワークしていく生き方が、これからの生き方となります。
大人サミットは、基本的に9ヶ月に1度開催されていますが、次回は10ヵ月後の11月21日~23日の開催となります。宇宙は常に変化変容を続けていますから、次回までにどんな変化があり、どのようなサミットになるでしょうか!
興味をお持ちの方は、今のうちにスケジュール帳に予定を入れておいてくださいね。
調和的な世界を創りたいと思っているみなさまのご参加をお待ちしています!
 
 


気候変動問題解決に向けて、月に一度の断食を一緒にしませんか?

こんにちは。みちよです。
ここ10数年、異常気象が顕著に観られるようになり、その規模も大きくなっているように感じます。昨年の豪雨、この冬の大雪は記憶に新しいところだと思います。また、昨年11月には巨大台風がフィリピンを襲いました。
そのフィリピンで、台風後の復興に携わるグローバル・エコビレッジ・ネットワーク(GEN)の仲間から「気候変動問題解決に向けて、月に一度の断食を一緒にしませんか?」というお誘いを受けました。どうして、気候変動と断食が結びつくのか、わたしもはじめはわからなかったのですが、この呼びかけの元になっている「気候変動のための断食」のサイト(英語)を読んで理解できました。

気候変動のための断食

気候変動の進行により、地球上の多くの人々が家や暮らしを失っています。
そうした中、日本を代表とする多くの政府は、それに対する前向きな対応策を講じていないという現実があります。昨年11月に開催された「国連気候変動ワルシャワ会議」でも、日本やオーストラリアが目標を後退させるという発表を相次いで行い、「削減努力の底上げを」という議論に水を差す結果となり、諸外国からも公式に懸念を表明されました。いつまでたっても政策上の進展がない状態が続く中、気候変動による自然災害の被害は年々拡大しています。
そこで、このワルシャワでの会議に参加していたGENのフィリピン代表が、断食をすることでその想いを各国政府の代表に伝える取り組みを始め、その思いに共鳴する他国の代表にも波及しました。この取り組みは、その流れを受けて、世界各国で毎月1日に同じ想いを持った人々が共に断食をし、その想いのエネルギーで政府の政策決定者にも影響を与えていこうというものです。

フィリピンの代表が活動するレイテ島。環境に付加をかけずコミュニティを再生する取り組みを続けています。
コミュニティ再生への取り組みを続けるフィリピン・レイテ島
GENフィリピン代表の奥さんがローフードの指導をしています
GENフィリピン代表の奥さんがローフードの指導をしています

気候変動により貧困状態で暮らしている人々のことや地球の現状を思い、未来を生きる人々にとって、地球が安全で、よりよい場所となるように断食を共にしませんか。
空腹を感じることにより、食べることもままならない人々が世界に多くいることを感じ、人類が地球に対して調和的な暮らしができるような意識になるように、共に想いを向けていきましょう。

木の花ファミリーの有志も参加します。みなさんもご一緒しませんか?
 
*「気候変動のための断食」プロモーションビデオ

 
 


GENOA総会に出席しました

こんにちは、みちよです。

報告会のお知らせが先になってしまいましたが、11月2日から6日間、エコビレッジの世界的なネットワーク組織である「Global Ecovillage Network(GEN)」のオセアニア・アジア支部(GENOA)の年次総会に出席するためにフィリピンに出張してきましたので、皆様にご報告します。

今年の総会には、バングラデシュ、タイ、カンボジア、スリランカ、フィリピン、オーストラリア、そして日本の7ヶ国から大使(代表)が出席、見学者も合わせて15人が会議に参加しました。私は現在、GENOAの日本大使と副代表を務めています。

フィリピンでの総会の開催は、今年で3回目。今回の会場は、GENOAの代表とフィリピン大使を務めるペネロペ・レイエスさんが立ち上げたばかりのエコビレッジ「Tuwa The Laughing Fish(「笑う魚」)でした。ビレッジはマニラから北に車で3時間ほどの農村地帯にあって、敷地内の電力はすべて14枚の太陽光パネルと水タンクの塔の上に付けられた風力発電機でまかなわれています。昨年の10月に訪れた際はまだ予定地だったため、池と井戸しかありませんでしたが、たった一年で5つの建物が立ち並んでいて、ペネロペさんとパートナーのジョン・ヴァーミューランさんの行動力に感心しました。建物はどれもフィリピンの伝統的な工法で建てられ、地元の竹や廃材を活用したものです。敷地にはバナナやココナツ、パイナップル、パパイヤなどの樹が植えられていて、日本では見たこともない品種のバナナを毎朝もいで食べるのがバナナ好きな私にとって大きな楽しみでした。

総会の1日目は、まず集まった各国の大使がこの一年の各国のエコビレッジの動向をプレゼンテーションしました。また、私と一緒に総会に参加した日本のGENOAメンバー2人も自分の関わる取り組みについてプレゼンテーションしました。

2日目、3日目は、GENOAの運営に関する実務的な会議となりました。わたしはGENOAの副代表として、各国の大使が運営に関する事柄を「自分ごと」としてとらえ、積極的に参加できるように配慮しながら、代表のペネロペと交代で議長を務めました。こうした心構えは、木の花の「大人ミーティング」に臨むときとまったく同じです。人がある同じ目的を持って集うときは、そこにいる人々の意識がその場を作り上げていくものです。海外の人々と話していても、それは変わらないことを改めて実感しました。

今回の年次総会を通してもっとも印象に残ったのは、バングラデシュ大使のゴメス氏の発表でした。彼がこの5年間、「持続可能な開発のためのバングラデシュ協会(BASD)」の理事として開発に関わっているある村は、2年前から貧困や環境問題の改善、災害の危機管理を目的としてエコビレッジへの転換をはじめ、それが功を奏して住民の暮らしも豊かになりつつあったそうです。しかし、村はこの夏の台風や大雨で浸水してしまい、人々は未だに路上で生活をしているといいます。もともと国土全体の海抜が低く、海面が1メートル上昇すると国土の17.5%が水没してしまうバングラデシュでのエコビレッジづくりは大変なことです。日本ではどこか他の世界のことのようにも思われがちな地球温暖化ですが、目の前にいる友人にとっては、すでに抜き差しならない現実なのです。

木の花ファミリーの暮らしは、二酸化炭素の排出量が日本の平均値の約半分であることが確認されています。代替エネルギーの利用や環境に配慮した建物といったハード面についてはまだまだ未整備なファミリーですが、それでもこれほど環境に優しい暮らしが実現しています。それは、私たちが生活に必要なものを皆で共有して暮らしているからです。エコビレッジというとハード面の工夫ばかりが注目されがちですが、分かち合う暮らしこそがもっとも環境に優しいのです。

そうした点も世の中にしっかりと伝えながら、アジア地区でエコビレッジの暮らし方を推進していくために、来年は様々なツアーや勉強会を企画していきます。ブログ等を通じて皆様にもお知らせしますので、ご興味をお持ちの方は、ぜひご参加ください。

アジアにおいても、エコビレッジの暮らしが次世代のモデルとなることを確信した年次総会でした。

各国の大使が集合!
会場となったラフィング・フィッシュ・エコビレッジ(フィリピン)

「世界のエコビレッジ」いよいよ発売です!

ファミリーのみちよです。こんにちは!

今日はみなさんに日本で初めての本格的なエコビレッジ関連の書籍をご案内します。

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『世界のエコビレッジ
~持続可能性の新しいフロンティア』

著:ジョナサン・ドーソン
訳:緒方俊雄・松谷泰樹・古橋道代
日本経済評論社 1,575円(税込)
ISBN 978-4-9199-2128-6

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この本は、国際的なエコビレッジ組織であり、わたしも理事や日本大使を務めるグローバル・エコビレッジ・ネットワーク(GEN)の
前代表、ジョナサン・ドーソンさんの著作を中央大学の緒方俊雄教授(経済生態学)と教え子の松谷泰樹さん、わたしが3人で共訳したものです。

エコビレッジの概要について書かれた専門書としては、国内で初めての出版ではないかと思います。

※ 原著について情報はこちら

(以下、目次の概要です)

  • 謝辞
  • まえがき
  • キャロライン・ルーカス博士による序文
  • 第1章 エコビレッジの起源と系譜
  • 第2章 エコビレッジの5つの事例
  • 第3章 エコビレッジの活動領域
  • 第4章 エコビレッジの課題
  • 第5章 持続可能性の新しいフロンティア

世界の多様なエコビレッジの姿を紹介しながら、エコビレッジの幅広い取り組みとその可能性について解説しています。

また、エコビレッジの素晴らしさだけでなく、それぞれの取り組みが抱える課題についても取り上げています。

既に実践を始められた方、これからエコビレッジを始めようとされている方、エコビレッジ的な暮らしに興味を持ち始めた方に自信を持ってお薦めします。

ぜひ、お買い求めください!なお、ネット書店では9/22頃扱いが開始されるそうです。

表紙です
こちらは裏表紙